私は、手に職をつけたいという理由だけで看護師になりました。

看護師であれば就職難の時代でも就職に困ることはありません。万が一、結婚できずにずっと一人であっても、看護師という資格があれば働きながら、一人で生活もできると思ったからです。

そんな看護師になり、1年目、2年目は本当に学ぶことが多く、患者のケア、看護、そして接遇などで精いっぱい。そのため自分のことを考える余裕が全くありませんでした。

無我夢中で仕事をするというのはこのようなことだろうと思ったほど。

しかし看護師3年目になると、すこし精神的な余裕が出来てきたのです。仕事も楽しみつつ、私生活も楽しむといったような。

しかしそのように看護師の仕事に慣れてくると、今度は、毎日が同じようなことの繰り返しで仕事のやる気が全く起きなくなってしまったのです。そのかなりに何か楽しいことがないかなと思うように。

また看護師3年目でやっと自分がこなすべきことがわかってきた頃に、責任のあるリーダー層の仕事を任されるようになったりました。

重症の患者の受け持ちをすることも、自分の能力から考えて「ダメだ!できない!逃げ出したい!」と思うようになり、仕事へのやる気が低下してしまったのです。

そこで私がとった行動は、研修に参加するということでした。

その研修は、東京で行われるもので、地方からの私は泊りがけ。しかも研修は3日間あったため費用も高額でしたね。

しかしこの研修がやる気回復の転機となりました。

なぜなら、この研修の講師というのが、その医療分野では権威といわれる人。どんな先生だろうと思ったら、とても情熱にあふれている人で、医療の分野に約35年以上携わってもなお、勉強し続けているという先生でした。

その話を聞いて、私も初心に戻ったような感じを受けましたね。またその先生の話をもっと聞きたいから、もう少し看護師を続けて研修にまた来ようと思ったものです。

その研修がきっかけとなり、私は、自宅で勉強をするようになりました。

看護師の1年目や2年目の時には、無我夢中で教科書的なことしか勉強しませんでしたが、すこし余裕の出来た3年目では、看護師のこと、疾患のことも理解できるようになってきていました。

そのためすこし勉強すると、違う視点から物事が見えるようになってきて、ちょっと新鮮さを感じたものです。それから私は看護の面白さを再確認して、もうちょっと頑張ってみようかなと思ったのです。

看護師の世界というのは甘くはありません。そのため多くの看護師が、1年目、3年目、5年目といった節目で転職をしていくことも少なくありません。

その時の看護師って、たいていは、仕事の忙しさからやる気を失っていたり、今働いている病院での将来を見いだせないといった状況があるのです。そのため節目でやめることって多いですし、それを誰も責めるわけにはいきません。

そこで今やる気がなくて辞めたいと思っている人は、ちょっと今の状況から離れて、新しいことにチャレンジしてみるのはどうでしょうか。

そうすると、すこし今まで見えてこなかったものが、見えてくるかもしれません。そして自分が目指したいものが見えてくるかもしれません。

やる気がない時って、どうしても気分が沈み込むことが多いので、ほかに目が向かないこともあるけれど、そんなときこそ新しいことに目を向けると、すこし今とは違った感情が出てくることが多いのです。

そして何か気が付く、見いだせることもあるので、それがやる気につながることってあるのですね。

やる気がなくて仕事を辞めたいと思っていたら、もう怖い物ってないでしょう?だからこそ思い切って、何か別のことに目を向けると、今の仕事のヒントになることも見つかるかもしれませんよ。