私は、大学卒業後に新卒で住宅設備機器メーカーの営業職として勤務することになりました。システムキッチンやシステムバス、洗面化粧台などを取り扱うメーカーで、主な取引先は工務店に卸す販売店や建材店、ハウスメーカーやビルダーなどで基本的にはルートの営業です。

仕事の内容は商品の販売活動はもちろん、受注した現場の管理、商品設置後の施主への取扱説明、さらには修理やクレーム対応などのアフターメンテナンスまでとかなり多岐に渡ります。

仕事の内容としては幅広いのですが、実際に評価されるのは当然ですが売上金額になりますので、どれだけクレーム対応が素晴らしくできても商品の取扱説明で施主に褒められてもなんのプラスにもなりません。

売上金額が目標未達であれば所長から叱咤の毎日です。

目標が達成できればそれなりのやりがいは感じられるはずなのですが、私はなかなか達成感を感じることができませんでした。

その理由はただ1つ、給料の問題です。給料は固定給制で、基本給と営業手当でした。

水準としては事務職よりは高い金額でしたが、営業なのに固定制というところが納得できませんでした。

もちろん入社前にはしっかり説明はされましたし、納得して入社もしています。

しかし、実際に働いてみると、売上金額が伸びれば伸びるほど見積もりや問い合わせの量は増え、管理する現場も増えていきます。

営業成績が伸びるほど労働時間は長くなりました。将来的にはそれによって固定給が上がっていくのですが、若さゆえに営業成績が自分より悪く、労働時間も短い人が自分よりも給料を多く貰っていることが耐えれませんでした。

私は、長い目で見て考えることが出来なくなってしまっており、営業成績を給料という形で感じることができる会社に転職することにしました。

時期的にリーマンショックの真っ只中でかなりの就職氷河期だった為、転職はかなり苦戦しましたが運良く理想的な会社に巡り合うことができました。

転職後の会社は、出版社の営業でした。業種も違いますが、営業スタイルもガラッと変わりました。

長い期間をかけて信頼関係を築いていくルートの営業ではなく、訪問販売に近いスタイルで新規飛び込みもするような営業でした。

始めはかなり戸惑いましたが、何よりも自分が求めていた歩合給制を叶えることが出来たので満足でした。実際に、歩合給による効果は絶大でやる気の源となりました。転職後は転職前に比べて年収で100万から200万円ほどアップしました。

私の場合、現状に不満があればなんとかして満足できるように変えていきたいという思考があります。

それが今の職場のまま変えることができれば行動するべきであるし、自分の力でできないことであれば変える方法を考えます。それでも変えることができず、その現状にどうしても満足できないのであれば転職を考えます。

ただ1人で悩んでいても状況が自然と自分の思うように変わっていくことは可能性としてはかなり低いことだと思います。

自分は何の努力もせず、他人や会社の所為にしてやり甲斐を感じられずただただ不満だけを感じるなんて不幸でしかないと思います。

もちろん、現状の慣れた環境を捨てて転職となるとかなりのリスクはあります。得るものもあれば、失うものもあります。

失うものが大きく、後で後悔することもあります。しかし、それを恐れて行動に移せず日々悶々と不満だけを感じるのは馬鹿らしいと思います。

転職しなかったから駄目だったと一生後悔するよりは、転職して失敗しても自分が選んで決めた道だからと納得することもできるはずです。

もし、今の職場・仕事内容に不満があり転職を決めきれない人がいるのであれば絶対に転職するべきだと私は思います。