私は当時雑貨の販売員をしていました。そのお店はそれほどお客様の入りも多くなく、発注は店長のみ、商品には全て値段が付いていたので価格を覚える必要もありません。

当初は「楽そうで快適そうな職場だな」と感じて応募したものの、入社して1年目くらいですっかりその仕事に飽きてしまっていました。

値段を見なくても完璧に覚えてしまっていましたし、繁忙期も特にないので毎日が退屈で変わらない日々・・・。

こんなに楽な仕事でそうではない職場で働く人と変わらない給料をもらえているのですから本来ならありがたいくらいなのに、「やりがいのない仕事ってつまらないなぁ」と悶々と感じるようになっていました。

私がやりがいを感じなくなったのはそのお店で働く前の職場があまりにも忙しいところだったからというのも影響していると思っています。

その職場は洋菓子店だったため、クリスマスやバレンタインなどの時期には信じられないくらいお客様が押し寄せます。

残業は当たり前でレジ打ちも並ではないスピードを求められました。

さらに在庫管理や発注もせねばならず、ディスプレイも任され、レジや印刷機の操作も複雑でトラブルのたびにあたふたする様な毎日だったんです。

そこから急に楽すぎる職場に転職したせいで途端につまらなく感じてしまったのでしょう。

その頃を思い出し、「あれくらいの方がまだ働き甲斐があったと言えるなぁ」と思うことも増えるようになりました。

そこで私は「つまらないなら自らやりがいを見い出そう!」と考えることにしたんです。

販売員にとっての一番のやりがいはやはり売り上げだと考えていますので、売り上げアップのために工夫や努力をすることに決めました。

そんなことをしても給料は上がらないのかもしれませんが、自分のモチベーションを上げることだけに重点をおいてやると決め、お客様への対応をより丁寧にするようにしてみたんです。

今まではお客様が選んだ商品をただレジ打ちするだけでしたが、ひとつ商品を選んだお客様に「こちらもどうですか?」と追加でオススメしたり、類似品をお見せして金額の高い商品への関心を向けてもらうような工夫をしました。

中には「ちょっと高いけどこっちの方が良さそう!」と選び直してくださるお客様や「あなたがオススメしてくれる商品なら良さそうね」と買い足してくださるお客様もいました。

そんなことが何度かあると販売員としてのやりがいや楽しさを改めて感じることができました。

受け身ではなく自ら商品を売ること、それによって自分が評価されたりお客様が喜ぶ顔を見れること、こんな当然のことをやりがいのない毎日の中ですっかり忘れかけていたことに気づき、「自分で解決できるんだ!」と感じました。

他にはディスプレイを工夫して目に留まるようにしたり、定期的に並び替えてお店が生きているような雰囲気を出すように意識しました。

お客様側もいつも同じ陳列ではつまらなくなるはずです。また、お店の雰囲気が変わると自分自身も新鮮な気持ちでリフレッシュできました。

現在仕事にやりがいが感じられない方には私のように自ら行動することをオススメしたいです。

それはどんな職場でもできることであり、例えば事務職なら淡々とこなすのではなくスピードを意識してみたり、指示された仕事にちょっとだけ資料を追加して役立ててもらうようにする、事務所の雰囲気を変えるべくデスクの配置を変えたり植物を置いてみる・・・

すぐに自分へのやりがいに繋がるとは言えないかもしれませんが、工夫しようとか誰かが見るかもしれないと楽しみに思いながら動くことで評価や自己満足からやりがいと変わることもあります。

今のままでいることは簡単ですが、あえて変えてみる習慣を身につけておいた方が長く仕事を続けていけるのではないでしょうか。