私は新卒で、IT派遣のエンジニア会社に入りました。

IT派遣とは、派遣会社に正社員雇用され社員として企業に派遣されるという働き方です。

プロジェクトに入る前(派遣先に入る前)には、スキルを確認する面談もあります。

当時の呼び名で言いますと、特定派遣という働き方です。現在は、無期雇用派遣という呼び方です。

私が、最初に派遣されたのは「工場の温度を監視するシステムの開発におけるシステムテスト業務」です。

初めてのプロジェクトでしたので、どの様な業務かよくわからないまま派遣先に入りました。

初日にやった業務は、テスト項目(システムをどのようにテストしていくの手順と結果を記入するもの)に一通り目を通しどの様なテストをしなくてはいけないのかを把握することとシステムのおおまかな概要をつかむことでした。

試験の項目はざっと8000項目ぐらいありました。とりあえず、このテスト項目を3か月ほどで全て終わらせなければいけませんでした。

テスト項目の大まかな理解とアプリの大まかな概要を理解した所で、いよいよシステムのテスト業務がスタートしました。

この業務をやっていて数か月は、初めての業務でしたので、新鮮さもありました。

とても楽しく分からないこと、知らないことを覚えていくという楽しみもありました。

しかし、業務を続けていて1年が経とうとしていた時突如として不安に襲われました。

その不安とは、技術的に進歩がないのではないかという不安です。確かに、テスト業務の中で覚えられることはたくさんありますし、得られることも多いのです。

しかし、業務的にはテスト項目の手順に沿って延々と動作を確認する作業でした。

本当にこのままこの業務を続けていて大丈夫なのかという不安な気持ちも出てきました。

この業務を続けて、1年半ぐらいになった時ついに辞めたいという気持ちが出てきました。

そしてついになぜ、会社はこの様な仕事を2年近くもさせているのか意図が知りたくなり当時の事業所長に相談することにしました。

それが悩みの改善につながればよいと思ったからです。

その相談の結果分かったのは、システムの開発の仕事はテストが非常に重要であるということです。

プログラムをしている時間よりも実際はテストにほとんどの時間を費やしていることが分かりました。

そのテストに不備があるとお客様に迷惑をかけるだけではなく、損害賠償を求められるケースがあることを知りました。

だから、時間をかけてテストに必要なスキルを身に付けさせているということでした。

また、テストを経験することでシステム開発の流れやテスト項目の技能が身に付きます。

そのことで、上級職のプロジェクトマネージャーになった際に、実際の作業工程、期間を管理するなど業務の進捗を理解する上で大変役に立ちということでした。

システム開発の中において多くの時間を費やすことになるテスト工程を理解することは、システム開発エンジニアとして必須であることが分かりました。

このように、一度上長に相談することで、私は不安を解決することができました。

今同じように、業務にやりがいが持てず退職を決意している人にアドバイスを送るなら、業務一つ一つには意味があり、まずはそれを理解しようということです。

自分で理解できないのなら、分かる人に相談しましょう。

おそらく、今与えれている業務は今のあなたの力量にあっているものだと思います。

それを周囲が認めるほどまずは完璧にこなしてみましょう。それができて始めて次の業務の相談をしましょう。

自分のレベルに合わない業務は、間違いなく失敗します。おそらく、失敗のレベルにも許容できる範囲と許容できない範囲があり、後者の失敗を起こしプロジェクト全体に迷惑をかけます。

なんのために今この業務をやっているのか、目先だけで判断するのではなく、業務全体から理解する努力をしてみましょう。

そうすれば、自ずとやりがいが見えてきて、モチベーションも上がってくると思います。

辞めてしまうとまたゼロに戻ってしまいます。また、覚え直しです。

辞めることを考えるよりそこでステップアップを目指しましょう。