商社で営業事務の仕事をしています。入社して2年が過ぎた頃に、仕事が楽しくなくて辞めたいと思いました。

そもそも熱望して入社した会社ではありませんでした。

マスコミ系の仕事に興味があり、テレビ局や制作会社で働くことを目指して就活を始めましたが、ことごとく落ちてしまいました。

このままでは就職浪人になってしまうかもしれないと考え始めた頃に、大学の勧めもあって受けたのが今、働いている会社です。

そのため、自分が働き始める会社が商社ということは知っていましたが、何を売っているのかさえ知らずに会社に入ってしまいました。

私の会社は水道関係のインフラ器具を販売しています。そのような知識は全くなく、水道関係の器具を売る専門の会社があることすら知りませんでした。それでも入社1年目は仕事に慣れることに必死で、それなりにやりがいがありました。

飲み会に参加するのも、会議に参加するのも、エクセルなどのオフィス用のソフトを使うのも楽しく、一生懸命でした。

そして一通りの仕事を覚えた2年目に、燃え尽きたわけではないのですが、冷静になって自分が扱っている商品のことを考えました。

その時に「全然興味がわかない」と感じたのです。

このまま興味のない商品を売り続けることに意味があるのかどうか、わからなくなりました。

商社で働くにしても、もっと自分が興味を持てる商品を販売している会社で働いた方がいいのではないかと思いました。そして「今の内ならやり直せる」と思い、転職を考え始めました。

先輩から誘われてお酒を飲みながら食事をしている時に、転職の希望を相談してみました。すると先輩は「自分もそうだった」と言いました。自分も水道関係のインフラ器具にはまったく興味がなかった。

しかし現場見学会に行って、実際に自分が販売している器具を直接見てみると、思いのほか興味を持てたことに驚いた。

さらにインフラを整備するということは街を作ることに等しいから、自分の仕事は世の中に役立っていると思えるようになった、ということを話してくれました。

私は、自分の会社が扱っている商品を、その時「見てみたい」と思いました。

そして休日などを利用して、様々な施設を巡り歩き、自分が売っている商品がどのようなものか、どのように世の中の役に立っているかを確認してまわりました。

自分があつかっている商品が、ただの製品名ではなく、しっかりとしたイメージができる商品に変わると、がぜん興味を強く持つことができました。

仕事がどんどん楽しくなってくるのが分かりました。私がマスコミに興味を持ったのは、小さい頃からテレビを見ていて、マスコミの世界に対して知識があったからです。

具体的なイメージを持つことができたからです。単純にそれだけの理由で就職をしたいと思ったことが分かりました。

自分が扱う商品を実際に見ることで、具体的なイメージを持てると、とても興味深い世界がそこにあることが分かりました。

直接的に人々の役に立ててるという意味では、マスコミの世界で働くよりも意義があると考えるようにもなれました。

このようにして私は、仕事を辞めたいと思うピンチから復活することができました。

私が2年目の社会人だったころのように、自分の仕事に興味が持てないという人の中には、自分が扱っている商品やサービスを良く知らないという人がいるかもしれません。

その場合は、ぜひ自分が扱っている商品やサービスを見て欲しいと思います。

きっとその商品やサービスに興味を持つことができて、自分の仕事が楽しくなると思います。世の中の役に立っていることが分かり、自分の会社や仕事にプライドを持てるようになるはうです。

転職を考えるのはその後でも良いのではないでしょうか。