私は以前、製鉄所勤務のエンジニアをしていました。

具体的な仕事の内容は、大きく分けて2つありました。1つは、製鉄所内の電気設備の更新工事管理です。

圧延ラインにあるモーターなどの電気設備の更新工事を外部業者に発注し、工事内容詳細を発注した業者、1次請け、2次請けなどの施工業者と打ち合わせします。更に、実際の工事においてスケジュールの管理や、製鉄所内に出入りする作業者の入出場・健康チェックなども行います。

もう1つは、圧延ラインの自動化システムの改良・検討です。システムのプログラムのコードを実際に書くのは外部業者ですが、どのようなシステムを作るのか、その大枠を決める仕事をしていました。

上記のような仕事を、入社1年目から複数件、任されていました。とにかく仕事の量が尋常ではなく、それが一番のストレスでした。

朝早く出社し、夜遅くまで残業しても仕事が終わらないため、仕事を家に持ち帰り、休日もほぼ自宅のパソコンでひたすら仕事をしていました。それでも仕事が完全に終わる事は、まずありませんでした。

仕事を完了できず、上司に怒鳴り散らされる事もまた、ストレスでした。

1年目から尋常ではないストレスに曝される事になりましたが、その悩みの解決策を考える時間はほとんどありませんでした。

ただその中でも、休日に少し時間を作るようにしていました。買い物に出かけたり、同期の同じく多忙な社員と飲みに行ったりして、ストレスの解消に努めていました。

どんなに毎日が忙しくても、せめて休日にだけは、との思いでした。自分で時間管理をして、ストレス発散の時間を作ったのです。

その時間があったおかげか、なんとか多忙な毎日を心身ギリギリながらも健康に、過ごす事ができました。

しかし、あまりにも生活時間を仕事に支配され過ぎたのでしょうか。入社2年目になる直前に、過労で倒れてしまいました。心身ともに病みました。

精神科で「うつ病」、神経外科で「帯状疱疹」と、それぞれ診断を受けました。さすがにそうなると会社も私に休職を薦め、私は半年の休職期間をもらいました。

半年の休職期間に、私はようやく悩みの、本当の解決策を考える時間を得たのです。半年休んだ後に元の職場に戻るか、それとも「辞める」かを考えた末、私は「辞める」という解決法を選択しました。

現在、仕事のストレスで「仕事を辞めてしまいたい」と悩んでいる方へ。

私がアドバイスしたいのは、「貴方の人生はそれで良いのか」を、自身でしっかり考えて欲しいという事です。

貴方はその仕事に、やりがいを感じていますか。仮に24時間365日、その仕事に生活の全ての時間を割かれたとして、貴方は満足できる人生を送れていると心から思えますか。

心から「充実した人生だ」と思えるならば、貴方はその仕事にやりがいを感じていて、どんなに忙しくても心身を壊す事は無いでしょう。しかし、もしそうでなければ、貴方はその仕事をキッパリと辞めるべきです。

過剰なストレスは容赦なく貴方の心身を蝕むのです。過剰なストレスは貴方の健康を損なうばかりか、下手をすれば一生体に残るようなダメージを負わせる事だってあるのです。

私は一度「帯状疱疹」になりましたが、それを経験して以後、体が極端に弱くなり、風邪をひく事が多くなりました。

また少し疲れただけで、以前「帯状疱疹」が出た箇所が、痛むようになりました。「帯状疱疹」の痛みは一番ひどい虫歯よりも更に痛いと言われています。

そんな痛みが、少し疲れただけで蘇ろうとするのです。

「仕事のストレスがひどくて辞めたい」と貴方が考える時、貴方はそれが自分の本心なのか、じっくり考える必要があります。

じっくり考える時間が無い、あるいは自分の仕事に自分の人生を捧げる事が苦痛なのであれば、貴方はその仕事を今すぐにでも辞めるべきでしょう。