40代のときに会社でコスト削減の為にいままで外部から調達した部品を内製化することになり、完成した部品を計測する装置開発を担当することになりました。

部品を加工する技術開発はすでに何年も前から実施されてきたので量産に移行する段階にきていました。

新しく製造装置を工場内に設置「することになり、地方にある協力会社内で設備を導入することがきまりました。

当初は試作用に計測する装置だけの約束でしたが、量産時にも全数検査が必要となることがわかり、新たな設備を開発し、協力会社内への設備導入までお願いされました。

当時は2人でメカ設計と電気、ソフト設計に分かれて実施してきましたが、あまりにハードなスケジュールでしたので1人がダウンしてしまい休職まで追い込まれました。

仕方ないので未知の分野である領域も職場の有識者に聞きながらなんとかこなしていましたが、さすがに納期に間に合わせることが困難となり、やっと上司が手の空いた若手をつけてくれました。

正直なところあまり戦力にはなりませんでしたが、2人で仕事をこなすことで気が紛れてきたので最初に感じていたプレッシャーは少し緩和していました。

加工装置は順調に立ち上がりましたが、検査する装置がないと合格品という品質上のお墨付きがないので出荷することができません。

そのころは新幹線を利用しても片道5時間ほどある協力会社に何度も通って導入した装置の不具合を治していました。通算すると1年間のうち半年は協力会社にでかけていたことになります。

毎週月曜日の朝から協力会社に出社し、近くにあるビジネスホテルに宿泊します。金曜日に会社からホテルに戻り、そのまま自宅に帰り、日曜日の夕方に協力会社近くのホテルに戻るという生活でした。

移動や宿泊自体は慣れればたいしたことはありませんが、一番辛かったのは装置に不具合があると電話で呼び出されることです。休日だろうが関係がないので自宅に帰っているときでも電話がかかってくるので大きなストレスを感じていました。

電話が鳴るだけで体がびくっとするので電話に出ないときもありますが、上司経由でも連絡がくるので逃げるわけにもいきません。

このような生活を2年ほど続けてなんとか装置も無事立ち上がり検査装置の台数も増設されるようになりました。本来なら協力会社に移管したはずでしたがなぜか手離れが悪くいつまでも問い合わせの電話がかかってきました。

さすがにストレスから体調も悪くなり上司に相談しましたが、現場に一度も見に来ないので一向に自体は変わりません。そこで会社内で募集していた社内異動に応募し、異動先から断れたときは違う職場への応募と何度も繰り返していました。

本来は職場には知られずに人事だけが知っているシステムでしたが、職場の部長に呼び出されて事情聴取を受けることになってしましました。

前例のない状況ということでしたが今の職場ではストレスで堪えられない状況であることを説明したところ納得してくれました。

部長の計らいで自分が希望していた職場への異動がきまり、導入した設備について協力会社に技術指導することでなんとか無事移管することができました。

サラリーマンは業務命令に逆らうことはできないので、ある時に非常なストレスを感じることがあるのは仕方ないとおもいます。

それでも自分ではどうしようもなくなり体がぼろぼろになる前に社内のルールや直属の上司以外に助けを求めることはありではないかと考えています。

ストレスを感じた時は誰かに話を聞いてもらいだけでもかなり気持ちに余裕が生まれます。

真面目な人ほど自分が悪いとか廻りに迷惑をかけてはいけないと思い込みこむ傾向がありますが、思い切って不満をぶつけてみることも大事ではないかと思っています。

現在はあまり納期に追われることがない職場ですので体調も戻りストレスとは無縁の生活を送ることができています。