弁護士事務所で秘書業務を行っていました。勤続10年です。

自分が司法試験を目指していた関係で法律事務所に就職したのですが、仕事内容はスケジュール管理等の一般的な秘書の業務に加え、判例や文献の検索等も依頼され、勉強していたことが役に立つとやりがいを見出していました。

個人事務所でしたが、海外にも事務所があり、弁護士も15人くらい、事務員もボスの弁護士のドライバーさんや総務・経理の男性方を含めると15人ほどおり、規模は大きい方でした。

人間関係もそれなりに面倒な部分はありましたが、年次が上がるにつれ、怖い先輩方が辞めたこともあり、所内で仲良い人たちもできて楽しく仕事に通っていました。

仕事内容は先ほど挙げたスケジュール管理や弁護士たちが作成した裁判書類の誤字脱字をチェックしたり、証拠を作成したり、裁判関係の事務を行っていました。この事務所に特異なところとしては贈答品係があり、お中元・お歳暮の手配が毎年かなり大変でした。

ボスのお誕生日会などを行う行事係も一年単位で各秘書が行っており、今思うとかなり特殊な仕事もありました。

いつボスから電話がかかってくるかも分からないのでお昼休みも自分の席でお昼を食べることが普通で、お昼休みを1時間まるまるきちんと休んだことはありませんでした。今思うと普通の会社では信じられないようなこともあの事務所では普通に行われていた気がします。

また、他の法律事務所と大きく違うところはボスの権限が非常に大きかったところです。

ボスは高齢で、年齢が上がるにつれてワガママになり、弁護士・事務員を問わず気にいらない人がいると目の敵にするようになりました。

身内の方が数年で立て続けに亡くなったことも関係して、躁うつ病になり、昔だと考えられないような言動をするようになりました。私も10年以上たってからその対象となってしまい、それが辞めるきっかけです。

勤務期間も長く、仕事内容やボス以外の人間関係は良かったので悩みましたが、することなすことすべてにボスからケチをつけられるようになってしまい、精神的にきつかったので転職を決意しました。

転職を決意する前は何とか頑張ろうと思い、事務所の同僚に相談し、同僚たちも私の負担が減るようにボスと直接接触する仕事を減らしてくれたりしましたが、私の悪口をベテランの先輩秘書さんに話しているのを聞いてもうだめだと思いました。

事務所でその時は泣いてしまいました。ボス以外の弁護士たちからも、ボスの態度を目の当たりにしているので、無理をせずに転職することをすすめられました。

そこで仕事をしながら転職活動を始め、幸い最初に履歴書を出した今の職場で採用されることになり、転職しました。

勤続期間が長いと転職も腰が重いと思いますが、転職した今の職場は仕事をすると誉めてくれる上司に恵まれ、精神的にはかなり楽になりました。

あまり無理をせずに合わないと思ったら思い切って転職するのが良いのではないかと思います。

私は法律事務所に勤務しており、上司が弁護士という特殊な環境だったと思いますが、仕事は仕事内容もさることながら、一日の大半をその場で過ごすので人間関係も大きな比重を占めると思います。

また、前の職場の人たちともボス以外とは今も仲良くしており、今までの縁が切れてしまうということもありませんでした。今の仕事も秘書業務なので内容は前職と似ており、前職での経験がとても役に立っています。

辞めることを悩んでいるときはつらいと思いますが、後になって思い返してみると、その時の経験は決して無駄にはならず、現在の自分のためになっています。

ですのであまり悲観的にならず、思いつめずに転職活動をまずは始めてみることをおすすめします。