私はとある商業ビルでテナント工事の施工管理をしていました。辞めたいと思ったきっかけは職場の人間関係です。

高卒から正社員で就職し、右も左もわからない状態で、当然上司や先輩から注意や叱責をされつつ、当時は4年目だったのではじめての後輩もでき、少し落ち着いてきたところでした。

どうにも苦手な先輩社員が一人いて、私より20ほど年齢は上で、他の社員がいるときは温厚なふりをしていましたが、私と二人きりになると謎の説教タイムがはじまることが何度もありました。

お前はこの仕事に向いていないとか、本気でやってないからこの案件は失敗したんだとか・・・。実際、他の社員からは不慣れながらよくやったと評価の高い案件ではあったのですが。

どうも今になって考察すると、若手のホープとして期待を受けているわたしと、40代からの中途採用で既にロートル感のあったその先輩社員は、私に対する僻みを向けていたような気がしてなりません。

ある日、その先輩社員に「やる気がないなら帰れ!」と事務所内で怒鳴られ、やれやれまたかとうんざりした私は「すいません」と一言だけ言って外に出ました。

10分ほどしたところ当時の上司に電話で呼び出され、その先輩社員がいないところで急遽面談となりました。

上司は「異動するか」と開口一番言っていただきました。「もう限界だろ」と。社内でも私と先輩社員の関係はそれとなく、というかその先輩社員の立ち回りが下手で完全にばれていました。

私は少し考えたあと、「異動とかじゃなくて、実は辞めようと思っています」と言いました。実はもうずっと前から辞めたい辞めたいとは思っていたんです。

残業は多いし(1か月150時間超えたことも)、それでいて業種からか、本当のお客様(テナント出店者様)の顔が見えないことでモチベーションが保ちにくい。そして先輩社員のいるあの息苦しい小さな事務所。

本当に息もできないくらいに苦しいと感じていましたし、頭痛・吐き気もしょっちゅうでした。

ネットで調べた心療内科にかかり、「診断書を書けば明日からでも会社に行かなくていいけど、どうしたいの?」と唐突に選択をせまられ、結局はサインバルタという薬を処方してもらうだけで、それも大した効果には感じませんでした。

上司の「異動するか」発言がきっかけで、将来のことなど置いといて、もう開放されたい一心で「辞めたいです、辞めます」と宣言しました。

そこからは転がるように進みました。まずその日は速攻で帰りました。そしてその日、翌日、翌々日と計3日間の休みを取り、ひたすら家でぼーっとしていました。

ネットサーフィンしたりYOTUBEを見たり、朝から晩まで仕事漬けだった自分にとってはその暇な時間がとても新鮮でした。

転職先?そんなものを探す気力はどこにもありませんでした。とりあえず「開放される」その安心感でいっぱいで、やけに心地よかったのを覚えています。

結局、辞めはしませんでした。上司が速攻で異動先(土地も全然違うところ)を提案し、とりあえずそっちに行ってみて、嫌ならまた辞めればいいやと思い異動を承諾しました。その仕事は今でも続いています。今は嫌な先輩もいなくていい職場です。

辞めたいと思ったらどうするか。「辞める!」と宣言することです。それしかありません。辞める宣言の何が良いかと言うと、

  • とにかく自分の気持ちが楽になる、たとえその日上司に説教だったり、引き留めをされたとしても「いいや、辞めるし」と思うことができる
  • 良い上司ならばすぐに動いてくれる
  • 私の場合は役員がわざわざ遠くの地から面談に来ました。自分のポジションによっては会社が大騒ぎすることもあり、自分の存在感が確かめられる

精神的に追い詰められてるなら、するべきことはただひとつ、「辞める宣言」逆にそれしかないと思います。