新卒で配属された部署の上司との関係がよくなかったので当時は仕事を辞めてしまおうかと真剣に考えていました。

技術系での仕事では珍しい高卒出身の叩き上げの上司でした。立場が自分よりも低い人に対しては高圧的な態度をとり、何かトラブルが起きると対応した人のミスを責めることしかできないタイプの人です。

そんな上司が指導役だったので、日を重ねるごとにストレスが溜まっていき、毎日辞めたいと悩むようになりました。

そんな悩みが解決したきっかけは取引先からの監査でした。ある日、取引先から監査を受けることになり監査チームの一員として準備を進めてたのですが、上司のがしていて仕事に問題が見つかりました。

それを指摘すると余計に面倒くさいことになるので、別の口実をつけて実験を行い監査までにデータを準備する必要が出てきました。

監査の準備と並行して実験を進めていき、やっと最後に再現性を確認すれば監査には間に合うだろうというところまで実験は進んでいました。

そんな最後の実験を行なっていた日のことです。別の上司が監査のときに説明をする必要があるかもしれないので実験内容の確認をさせてほしい、と最後の実験を行なっていた私のところにやって来ました。

するとなぜか私の上司も一緒にやってきました。別の上司に対して現在の課題とその日予定していた実験の内容を説明していたら、上司は突然何を思ったのか水準変えるぞと言い放ち、装置を勝手にいじり出し実験の内容を変更してしまいました。

突然のことで訳がわからず呆然としている内にその日予定していた材料を使いきってしまいました。やっぱりこっちの方向性のほうがいいな、と1人満足している上司は別の上司に得意げに説明しながら事務所へと帰っていきました。

もやもやした気持ちを抱えて事務所へ戻ると、上司は私が予定していた実験の方向性では駄目だから、アプローチを変更するように指示してきました。

実験の途中経過は情報共有していたことや、実験の途中に勝手に水準を変更されたこと、監査の直前に言われても間に合うわけもなく、そもそも誰のせいだ、という気持ちが顔に出ていたのだと思います。

冷静に話をしているつもりでしたが、上司の気に触れたようでそれから数日は口も利いてもらえない日が続きました。

ストレスで眠りが浅い日が続いていましたが、別の上司が間に入ってくれて後日私のほうから上司に謝罪しました。結局、監査は私が準備していたデータで乗り切っていました。

その一連の対応を間近で見ていた別の上司が私のことを別の部署と調整して引き抜かれる形で私が異動することになりました。異動先では人に恵まれて無駄な残業も減ったので仕事は辞めず現在も続けています。

そんな私の経験から仕事で悩んでいる方へのアドバイスですが、会社にはいろんな人がいて自分との相性によっては全く合わない人もいます。

普段から同じ部署の人たちだけでなく違う部署の人と関係を作っておくと精神的に非常に楽になります。

自分が今の部署で上手くいかないのなら会社を辞めるしかないと当時の私は感じていましたが、違う部署に異動できれば頭を悩ませていた人間関係が一気に解決に向かうこともあります。

違う部署の方と仕事をする機会があれば是非その機会を大切にして人間関係を構築してください。

そして今の部署では辛いかもしれませんが今は目の前の仕事を粛々と進めることで力をつけ、チャンスが来る機会に備えていてください。

周囲の人たちは言葉に出さなくても意外と冷静に自分の働きぶりを見てくれているものですよ。