30代で新規に開設された印刷物制作部門へ異動になり、看板や商業施設の装飾(窓ガラスのフィルムや壁紙)の印刷データを制作し、印刷までを行っていました。

新規部門ということもあって最初はあまり仕事量もなく、少人数で和気あいあいとやっていましたが、会社全体の利益が厳しくなるにつれ、当部門への利益も当然求められるようになりました。

そのうち上司がとても厳しい人に変わり、利益が上がらないととことん糾弾され、毎日のように怒鳴られる日々が続きました。

ロール状の紙やフィルムで印刷物を作るので、テストや色合わせ等で多少のロスが出るのは仕方ないのですが、何センチ使ったかまでを管理するように言われ、実物と帳簿が合わないと怒られました。

また、一日の制作工程は30分単位で計画するのですが、それが予定通りいかないと怒られ、残業すればまた怒られるので、定時にタイムカードを押してからまたこっそり作業したり・・・と毎日ぐったりしていました。

同僚に「何だか最近顔つきが変わってきたね」と言われるようになった頃、自分自身の心身に変調が起きるようになりました。

まず身体の左半身に違和感を感じ、MRIを取りましたが異常はありませんでした。内科的には何も異常が無かったのです。

他には手が痺れ、頭痛で起き上がれない、また、夜中に悪夢で目覚めそこから覚醒し眠れない等の症状が現れました。これは精神的なものだと判断して心療内科を受診し、案の定ストレスによる自律神経失調症と診断されました。

その診断書を見せれば、少しは業務を楽にしてもらえるかも、と期待して上司の元に向かいましたが、一瞥し「わかりました」と言われただけで、現状は何も変わりませんでした。

そのうち自分自身に結婚話が持ち上がり、結婚しても仕事は続けるつもりでいましたが、相手が私の状態を見て「辞めてもいい」と言ってくれたので、それに甘えることにしました。

上司には「結婚相手の仕事がとても忙しく、それをサポートしたいので結婚退職します」と言いましたが、本当は怒鳴られる日々からただ解放されたいという一心でした。

上司にも「会社が嫌で辞めるのではなく、結婚が理由で辞めるんですね?」と念押しされました。それが何を意味するのがわかりませんが、嫌な思い出として心に残っています。

専業主婦となった今、子供も授かり精神的には安定した日々を送っています。あの激務を続けていたら、きっとこんなに子供とゆっくり向き合える時間は無かっただろうと思うので、辞めたことを後悔はしていません。

ただ、辞めて6年経った今、子育てもひと段落し、私も何か仕事を・・・と少しずつ探し始めていますが、なかなか簡単に見つけることは出来ません。

選ばなければ仕事はいくらでもあるのですが、「やりたい」と思える仕事に巡り合わないのです。

あの頃は激務でしたが、仕事内容は好きでやりがいも感じていましたので、今思うと、逃げるように辞める前に少し立ち止まってよく考えて、もう少し何か違う道を考えてもよかったのではと思うこともあります。

同じ社内の信頼出来る人に相談する、退職ではなく休職し、自分の体調が戻るまでじっくり考える時間を持つ等。

いずれにせよ、自分が納得する答えが出るまで、安易に退職することはおすすめしません。ただ、自分の心身が限界で、病気や鬱になるまで我慢する必要は一切ないと思います。

会社はそこまで守ってくれません。結局自分の身は自分で守るしかないのです。病気になってしまったら、復職することも難しく、再就職する道も険しくなってしまいます。

自分にとってどうすることが一番ベストか、よく考えて歩み出してください。今より良い日々が訪れることを祈ります。