私は高校卒業後、製造業に事務職として入社しました。

技術部に配属され、そこには技術職の男性17人、事務職の女性2人がおりました。私はその女性2人のうちの1人が半年後に退職するので、そのかわりとして技術部に配属されました。

私の仕事は半年後に退職する先輩(A先輩)が付きっきりで丁寧に教えてくれました。その時は、もうひとりの先輩(B先輩)は私に全く干渉こず、挨拶以外ではほとんど口をきくことはありませんでした。

部署の人はみんな親切で、わからない事はすぐに丁寧に教えてくださり、皆とてもかわいがってくれました。

毎日がとても楽しく、働くことはとても楽しいことと思える程、充実した日を過ごしておりました。しかし、半年後A先輩が退職された後、周りの環境は一変しました。

今まで全く干渉してこなかったB先輩が、急に私の仕事のやりかたに、何かにつけて言いがかりをつけてくるようになってきたのです。その上、私が孤立するように色々な悪口を言いふらされました。

私は新人でしたので、まだまだわからない事も多く、初めてする新しい仕事が出てくると、どうしても一番身近なB先輩に聞くしかありません。

しかし、私はB先輩に嫌われているのがわかっていましたので、びくびくしながら質問していました。

すると「そんな当たり前の事、なぜわからないの?」と言う感じで、一応教えてはくれるのですが、毎回ものすごい形相でイライラしながら適当にあしらわれてしまい、精神的にとてもつらくてたまりませんでした。

私もなるべくB先輩と関わりたくなかったので、できるだけ質問をしなくてもいいように、聞いた事はすぐにメモして覚えるように努力してました。

しかし実際にその仕事をしていて初めてのパターンに遭遇すると、どうしていいのかわからなくなってしまった時に、適当に処理するわけにはいきませんので、もう一度B先輩に聞くしかありません。

その時は質問する前に何を言われるのかわかっていましたので辛くてたまらなく、つい後まわしにしようかと思うほど、話しかけるのが嫌になっていました。

やっとの思いで質問すると、案の定予想どおりの罵倒がかえってきて、仕事がやりにくくてたまらなかったです。

周りに聞こえるように「あの子はなかなか仕事を覚えない」だの「何回も同じ質問をしてくる」だの言われ続けました。

その姿を技術部の男性社員達は見て見ぬふりというか、触らぬ神に祟りなしといった態度で、助けてくれることはありませんでした。

A先輩がいた時は「もう仕事には慣れたか?」とか「わからない事はなんでも聞いてね」とか、優しく声をかけてくれていたのに・・・。

私がB先輩を差し置いて男性社員に質問すると、B先輩に烈火のごとくキレられて、ますます辛くあたられるので、実際には男性社員に質問できません。

会社に居づらくて「もう辞めたい・・・」とばかり思うようになっていました。

そんなある日、B先輩が有給休暇で2日程休むことになりました。

B先輩が休んでいた2日間の間、ここぞとばかりに男性社員にわからないことを質問し、いままで疑問に思っていた事を全て解決しておくように努力しました。

男性社員達は、普段の私とB先輩の様子を見て本当はとても気にしていてくれたそうです。B先輩がいない間、あちこちから色々な話を聞きました。

B先輩は見た目もキツイ感じがするので、男性社員達も話しかけづらかったとの事でした。課長までもが「あの人恐いから仕事頼みにくいんだよなぁ」と言って、私に新しい仕事を持ってくるくらいです。

そんな男性社員達の態度もB先輩は気に入らなく、私の事を「あの子ばっかり周りにチヤホヤされてる」とか「私はあんなに丁寧に教えてもらった事ないのに、あの子ばっかり丁寧に教えてもらってる」などと言っていたそうです。

結局は全部私への嫉妬で、こんな辛くあたられていたのかと知り、少し気が楽になりました。私は自分が本当に仕事ができなくて嫌われていると思っていたからです。

それから私のB先輩への考え方が変わりました。B先輩に遠慮することなく、男性社員達にも堂々と質問し、色々な仕事ができるように力をつけ、徐々に味方を増やしていくことにしました。

すると男性社員達も態度がかわり、B先輩が近くにいても私に話しかけてくれるようになり、仕事もスムーズに進めていくことができるようになりました。

結局、今度はB先輩が会社に居づらくなり、退職することになり、あっさり解決しました。この経験でわかったことは、自分の味方になってくれる人は必ずいるということ。

自分をしっかり持ち、他人の気分に振り回されることなく前向きに努力すれば解決できるということです。このことを仕事で悩んでいる方にぜひ知ってほしいと思います。