高校卒業後、地元のサービス企業に就職しました。就職して一番始めに、本社の生活課に配属となりました。課長、男性職員1名、女性職員が私の他3名。私は電化製品や生活用品の販売部門を持ち、仕事のない時期は先輩のHさんの事務補助を行っていました。

初めは挨拶も返され、仕事の進め方も教えてくれたHさんですが、1~2か月を過ぎた頃からどこか態度が違ってきました。

朝の挨拶も無視され、日常でも私だけいないかのように無視が続きました。目があったり側を通る度に舌打ちされ、書類やファイルを乱暴に投げられました。

仕事で初めての分からないことを聞いても「人に聞かないで自分でやる努力したら?」と、遂には仕事も教えてもらえなくなり、どうしていいか分からずに机から動くことができませんでした。

他の方でも分かる部分を聞きに行くと「なんで私に聞かないで他の人に聞くの?」と、更にHさんは怒り態度が悪化。課長にも相談しましたが、「ちゃんと話して、ふたりでうまくやってくれ」とだけ言われました。

後から知ったのは、Hさんはとても優秀で仕事ができ、課長のお気に入りだったために、私が困っているのを周りの人が気付いていても何も出来なかったこと。そして私のように入ったばかりの方が、なんらかの理由で部署が変わったり退職していたということでした。

そこから毎日、同じことが繰り返されました。原因不明で薬も効かない蕁麻疹が広がり、来客と電話対応以外は口をきくことができなくなり、限界を感じていました。食事の量や会話も減り、毎日泣きはらして帰る姿に、何度も両親と話をしました。

今思い返せば、当時はうつ病だったのだと思います。

そして3年目の3月。今回の人事異動で人員が動かなければ退職しようと決意しました。すると、その人事異動でHさんが他部署に異動となりました。

私自身も新しい部署になり、気持ちを新たに頑張ろうと思いました。しかし、私は本店の経理、Hさんは別部署の経理なので職務的には繋がりが消えることは無く、その後も何度も関わりを持たなくてなはならないポジションでした。

離れてからは、嫌がらせのメールが届くようになり、一度は立て直した気持ちもだんだんと折れ、再び体の不調が現れるようになりました。(この会社自体は8年間勤めました。部署が離れてからの5年間も、何かしらの形で常に嫌がらせが続きました)

そんなある日の夜、母と話していた時「ここまで頑張れたのだから、次の場所でもきっと頑張れる」と言葉をかけられ、8年間勤めたこの場所を離れることを決意しました。

あのときの母の言葉には、本当に救われました。その言葉は今でも、現在の職場で頑張る糧になっています。

本来は、そのHさんのような方の関わりにも負けず、きちんと上司や同僚に相談し、職務を続けていけることが理想なんだと思います。

私の場合は、何度上司に相談しても、Hさんが優秀な人材であること、気にせずに頑張れといった回答ばかりだったので、このままでは自分の体が危ないと思い、退くことを決意しました。

どうか人の上に立つ方には、このような悩みの声が寄せられたときは、何かしらの危険因子である方を見過ごさず、会社として気を付けて見ていて欲しい。相談した方の弱さだと決めつけずに、普段の様子から目を行き届かせて「何か変だな」と小さな歪みに気付いて欲しいです。

そして同じく悩みながら勤めている方たちには、身も心も限界に達する前に、家族や友人、会社の信頼できる上司の方に少しでも早く相談して欲しいです。

我慢は、いつか必ず爆発します。それがとんでもない破壊衝動や、自傷行為に繋がりかねません。大切な家族を思えば、やりがいを感じる好きな職場であれば、誰でも1日も長く勤めたいと願います。

自分が気持ちよく仕事をするには、まわりにそう思ってもらえる気遣いをすること。それが結果的に自分にも返ってくるということを忘れずに、今の仕事と仕事の仲間を大切にして欲しいです。