今から2年ほど前のことです。

自分はある金融関連の会社で営業事務の仕事をしていました。

元々は営業職での入社でしたが、自分の話したいことをうまくまとめることができない欠点があったため、同期と比べて成績が伸びませんでした。

見かねた上司が営業サポートへの転属を勧めてくださり、入社からちょうど1年ほどした後に、営業事務の仕事に移りました。

そこでは、契約書類の確認に長年従事し、そこから先輩からの業務を引き継ぐかたちでパソコンを使った営業数値管理の仕事を行うようになりました。

元々学生のころからパソコンを扱っていたこともあって、時間のことを忘れるくらいに仕事にのめりこむようになって、その仕事ぶりが評価されたのか、所属していた営業事務の主任になり、そして課長に抜擢されました。

その後、10人程度の部下を抱えるようになり、業務改善施策や営業支店向けの業務指導も行うようになっていきました。

しかし、会社の業績が下降気味になり、店舗の統廃合・縮小が波のように襲い、とうとう自分が所属していた部署にもその波が襲ってきました。

自分の上長になる部長なども仕事ぶりを評価していただいていたので、異動になる可能性は低いと仰っていたのですが、役員が交代すると、異動の辞令が自分に下りました。

自分の異動先はグループ会社のコンプライアンス部で、自分がいた金融関係とは全く違う商材を扱う部門でした。

役職や階級はそれまでいた部署の者をそのまま引き継ぐような形で、課長待遇ということで異動になりました。

それまでいた部署は自由闊達でオープンに物事が言えて比較的風通しの良いところでもあり、自分にとっても居心地の良い職場でした。

しかし、新しく配属されたコンプライアンス部は、上長の指示には絶対服従で、自由にものを言える雰囲気ではなくなっていました。

部署の雰囲気は殺伐とし、挨拶してもあまり返事が返ってくるようなところではありませんでした。

全国の支店等をネットでつないだ会議をしていても、部門長の怒号が飛び交う状態。

明らかに社員が委縮している状態でした。会社の体制も脆弱だったのか法令違反事例が毎日のように発生している状態で事業としての体をなしていないような状況でした。

そんな環境の中に身を置いているうちに日に日にストレスがたまるようになっていて、気がついたら会社に行く気力を失っていました。

それまで無遅刻無欠勤だった自分は完全に爆発。次第に欠勤数が多くなっていきました。

精神内科にも通うようになって、適応障害と診断されました。休んで気持ちが落ち着いたとしても、職場復帰したらまたつらい状態の環境に身を置くのは危険と判断、退職を決断しました。

先のことへの不安はありましたが、それよりも自分の気持ちが安定しないと次に進めません。

自分の心が落ち着くまでは自分の好きなこと(特に旅行)をしていました。

今は、役職時代より給与が半分になってしまい、非正規ではありますが、事務関連の仕事に就いています。

自分の経験を買ってくださっていることもあり、頃合いを見て正社員にしてもらえるか相談したいと考えています。

自分の場合はメンタルを崩したということもあって、会社を辞めるという判断をしました。

そのことに後悔はしていません。給与は魅力あっても、辛い思いをしてまで高額な給与をもらうことに何もメリットはないと思ったからです。

今辞めたいと思っている人へのアドバイスとしては、自分の頼りになる人と話してみたり、会社の人事課と相談してみてはどうでしょうか。

精神内科や自治体の健康福祉課などと相談されてみても良いと思います。もちろん電源コードを引っこ抜くような勢いで辞めてもいいとは思います。

でも、もし有給が残っているようであれば、労働者の権利ですから堂々と行使してください。

それに眉をひそめるような会社ははっきり言っているべき会社ではありません。

そして辞めることに対して、あとで辞めなければ良かったと絶対に後悔しないこと。後悔するとそれがまたストレスになってしまうこともあるからです。

全ては自分の心が幸せになるために選ぶ選択なのですから、自分の下す判断に胸を張ってください。