仕事を辞めようと思ったきっかけは、社内の空気と人間関係でした。売上主義の営業会社だったため、人を蹴落としてでも売上を上げようとする空気が充満していました。

そんな社内の空気と人間関係が耐え難いものになっていきました。社内にいるのが嫌で、早めに出勤し、他の人が出勤してくる時間には外勤に出発できるよう準備を完了させていました。

顔を合わせなければこの苦しまなくて良いという考えのもと、できるだけ他の人と社内で合わないようにしていました。

しかし、そんな空気と人間関係は改善されるどころか、さらに悪化していきました。外勤中も電話での相談や文句を聞くことが多く、携帯電話があることを恨んだくらいです。電話をする時間は仕事が進みません。だんだんモチベーションも下がっていきました。

これはなんとか解消しないといけないと、自分なりの行動に出ることにしました。

単純ですが、食事会の設定をしてみました。仕事外で会うことによって、空気が変わるのではないかという作戦です。仕事が終われば、皆良い人ばかりで、食事会は成功しました。

次第に仕事中の空気も良くなっていくことを感じたので、定期的に食事会をしていくことにしました。営業としてはライバルですが、ライバルから聞く話もまた、次の仕事に生かせるのです。

普段競い合っている者が、食事会のときには話をしていました。普段は険しい顔をしている人が、食事会のときは楽しそうに笑っていました。そんな光景を見ながら、これはいける!と確信することができました。

人間の欲に訴えかける成果主義は、ある意味効果を発揮します。しかし、人間関係にとっては決して良いものではありませんでした。

私は仕事が好きでした。仕事内容が好きでした。売上を上げることも大切でしたが、お客様に感謝されたときに、仕事のやり甲斐、楽しさを感じていました。

好きな仕事に就けるのは、本当に運が良いと感じていたため、社内の空気や人間関係のせいで辞めてしまうようなことにはなりたくありませんでした。苦肉の策だった食事会が、思った以上に反応が良く、仕事を長く続けることができました。

退職しようと悩んでいるあなたへ。退職しようと悩むことは、良いことだと思います。今行っている仕事のことを真剣に考えることができる時間です。ダラダラと続けていくくらいなら、次の仕事へ切り替えた方が良いです。

今の仕事が好きで、自分の業務にやり甲斐を感じているなら、絶対に辞めてはいけません。退職したい理由になっている部分を改善できないか考えるべきです。

なぜそんなことを考えないといけないの?と思う方もいらっしゃると思います。私もそうでした。でも、自分の仕事をする環境は、自分で作っていかなくてはいけないのです。

改善することができる状態なら、三方を見つけて改善していくべきです。その過程で自分を追い込みすぎて病気になってしまっては意味がありませんが、できる限りのことをすべきです。改善の努力をしてもうまくいかなかった時、本当に退職を考えるべきです。

退職理由の建前は、どんなことでも良いと思います。でも本音は、自分を納得させられるものじゃないといけません。

自分が納得すできない退職理由で退職すると、絶対に後悔します。毎晩夢に出てきます。苦しいです。辞めてから苦しむくらいなら、好きな仕事がやれる環境の間に苦しみましょう。退職してしまったら、もう何もできません。

夢を持って退職する方は、ほんの一握りだと思います。せっかく縁あって就いた仕事を、自分から投げ捨てるようなことがないように、投げ捨てたあと後悔することがないように、今こそ真剣に考えても良いのではないでしょうか。