仕事を辞めようと思ったきっかけは、上司と合わないことです。ワンマンで管理職、誰も意見できないようなポジションの方でした。今まで見たことのない上司に驚きすぎて、毎日パニックになりそうな日々でした。

営業として入社した小さい会社だったのですが、営業というより、便利屋さんでした。上司の指示通りの営業活動を行い、自分の言葉など一切ない状態でした。

営業先からの反応は、全て上司が対応する仕組みで、仕事の流れを覚えるどころか、なんの知識も経験もつかない状態でした。数字を追いかけることに苦しむならまだしも、上司の機嫌で仕事が進まないという環境は、初めてでした。

また、事務員が一人辞めれば事務。事務も覚えることがたくさんあり、一生懸命覚えていると「そんなにやると、他の事務が期待するから、やめろ」と。

人が足りないから事務をやれと言った上司が、3日目で発したこと一言で、完全にやる気を失いました。この会社では、どれだけ努力して成果を上げても認められることはない。そんな思いで悲しい気持ちになりました。

そんな状態を改善するため、上司とのコミュニケーションを今まで以上にとるようにしました。

上司は何を考えているのか。どうすれば楽しく仕事をさせてもらえるようになるのか。仕事の内容から服装や言葉まで、全て見直しました。会社に勤めるということは、会社のやり方に沿うこと。

学生時代、そんな言葉を聞いたことを思い出し、実行しました。報告書が好きな上司に対し、今まで以上に盛りに盛った報告書を作成し、機嫌とりを試みました。

日々の報告も、上司が求めている報告にするため、盛りに盛った報告を行い、自分の言葉を完全に消しました。そんなことを毎日考えながら出勤していましたが、残念ながらその上司は心を開きませんでした。

どうにもならないことも、世の中にはあるのだなと、諦めました。

営業をやってきたとは思えない会話能力のなさ、自分の考えたことしか認めることのできない器の小ささ。他の営業スタッフはすでに諦め、適当に仕事をしていましたが、私はこの時点で諦めることにしました。

この会社で経験したのは、会社は入ってみないとわからないということです。採用されるために一生懸命会社とのマッチングを探した日々も、結局は一人の人間と合うか合わないかで終わってしまいます。人生は運もあるのかなと、感じた次第です。

残念な結果になってしまった経験でしたが、この経験を生かし転職した会社で、今はとてもやり甲斐のある仕事をすることができています。退職を悩んでいたのが遠い昔のように思えるくらいになりました。

退職を考えている方にお伝えしたいことは、自分をなくしてまで仕事をする必要はないのではないかということです。勤続年数が長い方には通じない言葉かもしれませんが、人間関係の問題は、どうしようもない問題だと思います。

解決できる柔軟な対応をできる人に出会えれば良いですが、自己流を貫き、外の情報が入ってこない、寄せ付けないような社会とは離れた環境にある会社にいる管理職の方は、自分が絶対だと強く思っている方が多いと思います。

出来上がってしまった人と話をするのは、本当に難しいです。その人を柔軟にさせる努力をするくらいなら、早期に新しい仕事を探し、そちらで自分のできること、新しい可能性を存分に発揮するべきではないでしょうか。

私のような体験をする方がいらっしゃらない方が良いですが、もしこのような体験、同じような状況で仕事をされている方がいらっしゃいましたら、真剣に転職を検討してください。

まだまだ可能性はあります。耐える力を前進する力に変えれば、必ず良い会社に巡り合うことができます。