私は高卒で数年間フリーターをした後、20代の頃に委託社員として一般事務の仕事をしていました。

30歳が目前に迫ったころ、給与・やりがい・将来性などから、このままではいけないという思いから、少しでも専門的な業種に就こうと考え、簿記の資格を取り経理として転職しました。

元々細かい作業やスピードが求められる事務作業は得意でしたし、数字のチェックなども他人が見落とした点は私だけが見つけることがよくあったので、転職後も会社に慣れるまでしばらくは、入出金手続きや請求書発行・小切手や手形処理などに追われ充実していると思っていました。

小さな会社でしたので、経理以外にも総務や雑用など何でもこなしているうちに、1年が過ぎました。

融資を受ける際も同席して社長や銀行のやりとりを聞いたり、資金調達などは一任されていましたが、やはり最終的な判断はワンマン社長の意思決定によるもの。

また、長年働いているお局様がいて、仕事は出来るしハートが熱くて尊敬出来る上司でしたが、財務的な事で新しい試みを提案しても、「この会社はこうだから~これはこういう理由で~難しいよ。」など、自分の仕事に精一杯そうでしたし、中々新しいことに取り合ってくれませんでした。

社長やこの上司は私の何十年も先輩ですし、この方達が苦労して失敗や成功するパターンを教えてもらい、踏襲した方が何倍も楽かもしれません。

また経理というバックオフィスや裏方的な仕事がいるからこそ、お金が管理され営業が活き会社が回るのかもしれません。

しかし、元来自分で何でもやってみたい性格の私は、自分で決断したり自分の腕で稼ぎたい、という思いが日に日に強くなっていき、ルーティンをこなせば毎月決まった日に給料が入ってくるということに「この仕事は向いていないので辞めたい。」と考え始めました。

石の上にも三年という言葉があり、三年も我慢する必要はない、三年という数字は何の根拠もないので思い立ったらすぐ辞めるべき、という意見もありますが、私的にはやはり三年はいたい、という気持ちがありました。

一年目で仕事を覚え、二年目でおさらいをし、三年目で自分のものにする(自分のやり方を作る)という理想があったこと、独立や転職するにしてもやはりまだまだ在職期間を気にする企業は多いこと、また、一年目で既に辞めたいと思っていても、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組むことで二年目から見えてくることもあるかもしれないということ。

こういったことから、前述のとおりこの仕事は向いていないので辞めたいと悩んだことに対し、「期限を設けてしばらく働いてみる」という対処法を取りました。

英語が好きだったのと、前職は旅行系の仕事であったこと、国際交流の場によく出かけていたこと、から自然と海外とつながる仕事がしたいと漠然と思い始めたことから、在籍中に英語のブラッシュアップ・関連する国家資格の取得・独立や転職活動への蓄えとしての貯金や勤続年数を稼ぐ、など1年目で辞めたいと思い始めてからも、その後二年間は会社を辞めず今後の下準備を出来る限りしました。

トータルで三年その会社には在籍しましたが、このタイミングで動いて良かったと今では思います。

もし今の仕事は向いていないので辞めたいと考えている人がいたとしたら、なぜ向いていないのか他人にも説明がつく理由がはっきりあること(他人にも説明がうまくできない段階というのは、まだ迷いや決心がついていなかったり、不十分な理由であることが多いからです)、またすぐには辞めないで、向いていることをするために在籍期間中に出来ることを調べて実行する、という二つのことを今一度摩り合わせてほしいです。