高校時代から憧れていたスポーツ用品関係の営業として働くことが決まった23歳の晩秋。

入社当時はまだ若く、お給料のことなどは気にせず、ただ業務内容を覚えることと、お客さんに顔と名前を覚えてもらうことに必死な毎日でした。

前職を半年で辞めてしまった(新卒採用の大手食品会社でした)私を「拾ってくれた」と言ってもいい、命の恩人のような会社だったので、その当時は「もう転職はしない。この会社に骨を埋めてやる」と思っていました。

実際、スポーツメーカーや問屋など、入社してから世界が広がり、自分がいかに業界に対する勉強不足だったかが分かったと同時に、興味が凄く湧いて仕事が楽しくて仕方ない時期でもありました。

ですので、手にする給料の金額とかは正直無関心でした。当然ですが、結婚の予定なんかもなく、候補となる相手もおらず、実家に金入れて自分の使う小遣い分が何とかなればいいや、程度にしか思っていませんでした。

しかしながら、国民年金や国民健康保険の手続きを役所にしに行く自分が少し不思議に感じてもいました。

それでも、上司からは「それら(社会保険関係)がそういうものだからと言って、不便を感じたことはないよ」という一言で、安心していました。

手取りで18万の給料は、数字だけ見れば以前の会社の給料よりも良かったですが、そこから健康保険と国民年金を支払うと事実上1ヶ月あたりの手取りは15万。

そこから実家に入れる金が5万。なので、手元に残る給料は10万と、とても大卒の給料とは思えない金額になってしまいました。

こういった社会保険全般が何も整っていないくらい小さな会社だったのですが、仕事内容に全て目がいってしまった自分が全ていけないのですが。

経営者ではないので雇用保険に加入し、月々雇用保険を支払うのが一般的な従業員の給与体系ですが、それすらない。

もちろん、年金や保険証などは役所がらみの制度なので調べれば何かお得なことがあったのかもしれませんが、若くてそういう部分にアンテナを張り巡らし、知識を得ようとしませんでした。

入社2年後に彼女ができ、歳も20代半ばに差し掛かってきたころだったので、結婚を意識するようになっていきました。

その時点で一応、手取りは19万になっていましたが、結局体制は同じなので、将来的に会社が潰れたときとか、例えば会社都合で解雇になった場合とかでも、失業保険が出るようなシステムにはなっていません。

このご時勢、絶対に潰れない会社なんかないのに、それを救済する措置がなされていない点を再認識し、少しずつ不安を覚え、最終的には「転職する」という結論を出すに至りました。

ただ、結果論からいえば、転職先も収入自体はさほど変わらず。しかし、比較的大きな会社だったので、社会保障は全て揃っており、そういった意味では安心して仕事をすることができました。

仕事をしながらの転職活動はなかなか難しく、面接などの時間を割くのがかなり大変でしたが、そういった中でも何とか内定を下さった会社には感謝しています。

と同時に、そういう姿勢でいた私に対し、社長は不信に思っていたようですが。ただ、職を一度辞めて、そこから転職活動するほどの根性は無く、自分として工夫したつもりだったのですが、他人から見ればそういうふうに見えなかったのかもしれません。

ですので、これから転職をお考えの方々は、ぜひ転職活動のやり方を一度、しっかりと考えてみてほしいと思います。

紙に今後のスケジュールやプランを書いてみるもよし、転職を成功させた友人などがいれば相談してみるもよし。

自分ひとりで考えても、どこかで煮詰まったり上手くいかなかったりする部分が出てきてしまうので、起用に転職したいのであれば、色んな角度で転職することを見つめてみて欲しいと思います。

可能であれば、現職の先輩や上司にも相談すると言うのもいいと思います。お灸両面で仕事を選ぶのも悪くありませんが、その転職先ではしっかりと金額を確認することが大切です。

言われた金額と、実際もらう金額が違うこともありえますので、人事担当のひとに、基本給や手当てを内定時に確認するのは悪いことではありません。

こちらも生活がかかっていますか、お忘れなく確認しましょう。納得いくお給料が貰えるように祈願しております。