居宅介護支援事業所のケアマネージャーを全くの未経験ではじめたのが7年前です。介護保険の勉強をし、在宅で生活される要介護者の日々の生活をサポートする、そういうお仕事になります。

この仕事は、一人利用者を担当するごとに月額いくら入る、というように、利用者の人数×介護報酬が純粋な売り上げになります。今は少し制度は変わりましたが、入社当時は地容赦の上限は焼く40人と決められていました。

だいたい一人平均1万円ですから、マックス持ってようやく利益が出る程度の職種です。

また、入院したり亡くなられたり、介護保険を使わなければその月の売り上げはなくなるので、なかなか儲けるのが難しい仕事でもあります。

とりあえず一番大切なのは利用者の確保ということで、勉強した知識を生かし専門的な仕事をするその前に、利用者の確保が求められました。営業です。

この仕事が初めてだった私は、まさか営業から始まるとは思っていませんでした。

まず、仕事をくれそうなところ、各事業所や役所、病院、地域包括支援センターといったところに、名刺を抱えて手当たり次第に営業に出る日々が始まりました。

人見知りの私にとって、この飛び込み営業の日々は非常に苦痛でした。先方も忙しく、いい顔をしてくれるところばかりではありません。

全く話が弾ます、予定していたところを回り終わってもまだ終業時間まで数時間あることもざらでした。経験がなかったので、いざ話が弾んでも、細かい内容を突っ込まれたらしどろもどろになり、頭が真っ白になります。

基本的に一人で営業でしたから、途中で公園にたたずんでぼんやりしたりすることも多かったです。

やりたい仕事のために必死で勉強して難しい試験にとおり、ようやく採用されたのにその仕事すらできず苦手な営業で終わる日々。

毎日毎日辞めたくて仕方ありませんでした。辞めることばかり考えていました。しかも、いくら営業に走っても仕事に結びつくことはなく、事務所にいてもすることがないのです。

この仕事を始めて2ヶ月で、ストレスから一気に5キロ太りました。そんな自分もいやで本当につらかったです。

結局飛び込み営業で仕事をもらうことは全くなかったのですが、えらいもので毎日毎日営業していると顔は広くなります。

そこで仲良くなった同業者に、違う角度からアピールしたほうがいいよ、といわれました。

市町村にもよりますが、ほとんどのところではケアマネージャーをしてしかるべき研修をうけると、市役所から「介護保険の認定調査」の委託を受けることができます。

これまた市町村ごとに値段は違うのですが、だいたい一件3000円~4000円の売り上げになります。苦手な営業をして新規の利用者を一人獲得するくらいなら、認定調査を3人したほうが早い、そう思いました。

会社的には売り上げさえ出ればいいですし、比較的ノルマや売り上げにはゆるい会社なので、全く反対されませんでした。

そして仕事内容も私には認定調査があっていたらしく、毎日仕事がとても楽しくなりました。結果として認定調査に行った先の人から後日仕事を頼まれたり、仲良くなった人が退職するとかで仕事をもらえたり、順調に利用者の数も増えていったのです。

あれから7年たち、一番最後に入った私が今は一番利用者の数が多く、売り上げも多い状態になりました。

それはやはりあのときの方向転換があったからだと思います。仕事を辞めたいと思いながら通うのは本当に苦痛です。精神的にかなり参りました。

だから、無理をすることは全くないと私は思います。

でも、まだ少し余裕があって、もう少しがんばれるなと思ったら、やり方を変えてみるのはいかがでしょうか。

私の場合は、方法はどうあれ売り上げを増やすことが一番の結果でした。

ですから、数字だけ出せばいいと思い、利用者獲得よりも自分が楽な認定調査を選びました。やり方を変えたことで、結果として利用者も増えました。

私自身は今、あの時辞めなくてよかったな、と思いながら毎日仕事をしています。