私が会社を辞めたのは2年程前のことです。直属の上司が4年前(辞める2年前)に交代し、人間的に合わず、その頃から仕事を辞めることを考え始めました。

「考え始めた」と言っても具体的に何かを計画することはなく、仕事を惰性で続ける毎日。

そして上司が交代して1年後くらいから、頻繁にミスをする様になります。

ミスは本当に簡単なケアレスミス。無論人間であれば誰でも起こし得ることではありますが、あまり頻度が多く、「何か病気なのでは…?」と感じてはいました。

しかし、漠然とした不安で休む訳にもいかず、気にしない振りをすることに。更に1年後(辞める1年前)に病気を発症、脳血管障害でした。

検査の結果手術こそ必要ありませんでしたが、軽い状態ではなく、一時は命の危険に晒されました。入院と自宅療養を合わせて3ヶ月、幸い体に大きな障害はのこりたせんでした、運動機能は。

そう、運動機能こそ比較的軽い障害ですみましたが、それ以外、例えば記憶機能や考える速度は、運動機能以上の障害が残ってしまったのです。

しかも、入院したのとは別の血管でも、それ以前に発症していることが分かりました。会社には当然障害については報告していましたが、少なくとも直属の上司はそれに配慮することはなかったです。

以前にも増してミスをするようになり、自分なりの工夫で改善しようと努力はしましたが、効果はあまり出ません。

何せ、自分でしたメモの存在を忘れる。目の前に貼った注意書が目に入らないなど、散々でしたから。

自分のペースで進めるとミスもかなり減りますが(リハビリテストでも同様の結果)、生産スピードの決まっている製造ラインでそれは許されません。

配置転換を希望しますが、これも受け入れられませんでした。何をやっても上手くいかない、ミスすれば当然責められます。

仕事にまったく付いていけない、異動も不可能、はっきり言って万事休すです、どうにもなりません。ここまでくれば会社の退職を考えるべきですが、私はこう思ってしまいます、「他の会社に行っても結果は変わらないのでは?」と。

転職したところで病状がよくなる訳ではない、だったらまだ経験のある今の仕事の方がマシなのでは?という思いです。

視野狭窄、疑心暗鬼、新たな行動は事態を悪化させるとしか考えられなかった。あまりにネガティブな思考に心療内科にも通いました(脅迫生障害と診断)が、状況は好転せず思考は更にネガティブ方向に加速していきます。

ある時から私は、自分自身を(物理的に)傷付けることばかり考えるようになっていきました。別に死にたい訳ではなく、そうすれば何かが変わるような気がしていたんです。

冷静に考えれば、状況がよくなるはずはなく、何とか自身を食い止めていましたが、ある日自傷行為に及んでしまいます。

そこに至ってようやく、「辞めるしかない」と思うようになりました。辞めてから色々な制度を使い、現在も就職に向けて活動をしています。

仕事が出来ない、合わないと悩んでいる皆さん。

事情や環境は人それぞれ違うので、簡単に「辞める」ことは推奨できません。

辞めてしまえ程度の差はあれ、それまでの経験が通用しない、積み上げたものが無駄になる、というのは避けられないからです。

でも、簡単に選択できないからといって、退職を選択肢から排除する必要はありません。

他人の苦しみをあなたが理解できないように、あなたの苦しみも他人は解ってくれません。

会社に残るのを優先しつつ、退職後に使える制度(病気持ちの人は絶対傷病手当金を活用すべし)は調べておくべきです。

そういった「退職後に利用できる制度」を知ってしまうと、考えが退職に転げ落ちそうに思えますが、制度の利用には条件があるので後の祭りにならないためにも調べておくべきです。

退職も一つの手段だと覚えておいてください。