私は事務職で新入社員の時に入って間もなく仕事を辞めたいと思ってしまいました。
まず人間関係でした。新入社員で同時入社した女性との事です。新入社員で入社すると不安が付きものなので上司や先輩とのやり取りを深めていくより先に、同時入社した同じ女性と仲を深めていきたいと思いました。
でも、初対面なのに何が駄目だったのか話しかけても無愛想にされ、いちばん辛かったのは仕事のやり取りでも無視をされる等、関わるたびに気分が悪くなる態度をとられていました。
毎日の事なので精神的にしんどくなっていきました。毎朝、またあの子来るのかなと思う日々が続きました。こんなふうに思わないで済むような何か良い方法はないかと考えていたところ、相手が変わらないのだから、自分の考え方を変えてみようと思ったのです。
それは、自分の接し方が間違っていないという事を信じる事でした。仕事でのコミュニケーションを取っているのは自分だし、無視をしているのは相手だから、周りから見られても、どちらがきちんと仕事をしているのか、誰かがわかってくれる!と思う事にしました。
わかってくれる人がいなくても自分できちんと仕事をやれていると思えればそれでいいと思うようにしました。
そうしていくと自然と相手にも腹が立たなくなって、周りの人とのコミュニケーションも問題なくできるようになって、結果無視をし続けていた彼女は社内で笑顔を見せる事なく退社していきました。
そこで思ったのは、気持ちよく、やりやすく仕事ができるという事は、多数の人にとって必要な事なのだからコミュニケーションは大切に取り組むことだと思いました。
もし、自分にとって気が合わない相手がいたとしても、嫌な態度は絶対にせず、関わりをなるべく少なくして、仕事上の会話はきっちりとする事。それを守ってやっていこうと思いました。
仕事で嫌な事や失敗をしてしまった時は、まず嫌な事を受け入れて、そして冷静になり、間違えた対応をしないで取り組む事だと思いました。
現在ではその経験のおかげで、困難な事があったり失敗したりと仕事はさまざまな感情を生みますが、結果的に笑顔で仕事ができるようになると思い勤めています。マイナスに考えず、嫌な事もプラスになるか、ならなくともマイナスにはしないでやっていこうと思い取り組んでいます。
そして辛かった事のもうひとつは、社内の人間関係だけでなく、電話応対のお得意先の方とのやり取りでした。
大阪は特にせっかちな印象があり、お得意先の社長や長年お付き合いのある方などは、新入社員だろうが関係なく、なんでもわかったかのように話されてくるので、聞き取るだけでも必死でした。
そういった毎日の電話応対が辛くて、これも、どうやっていけば辛くならなくて済むのか考えました。こればかりは考えても解決策がなく、でた答えは「慣れる」という事でした。
得意先の名前を把握していったり、仕事をしていくうちに、聞き取れなかった事も、先輩に対応してもらい何だったのか覚えたりメモに残したりして、とにかく経験して慣れていく事でした。
とにかく仕事のペースを落とさないよう、できるだけのメモを取っていく事をしました。
そして、分かりづらい事があるたびにメモの中を探して思い出し、先輩に確認する作業を続けていきました。そうしていった事で、感覚がつかめるようになり、聞き取れなかった事が自然とわかるようになっていきました。
メモには本当に助けられました。でもメモを取りすぎて仕事に支障のないようしてください。
結果的に考えて、「仕事」とは慣れていく事で解決していく事が多いとは思いますが、その慣れるまでの過程が、どう考え、どう向き合っていくかで変わってくるのだと思います。
向き合った中で自分に合うのか合わないのかを考えて、どうしても合わないと思った時は、別の道を考えるのも必要かと思います。
いちばんいけないのは、仕事と向き合わない事だと思います。向き合わないで辞める事を続けても、自分に何が合っているのかもわからないままで何をやっても駄目だと感じるだけだと思います。
私の場合は、まったくやりたい職業ではなかったのですが、10年以上勤めてから、楽しさを感じれるようになり、やっと自分にはこの仕事が合っていたのかなと感じる事ができました。
やりたい仕事はできませんでしたが、やっていくうちに向いていると思う事もあるのだと思いました。