私は現在の会社に新卒で入社してから、今年で7年目になる29代です。食品会社の工場で製造を担当していたのですが、正直なところ「工場勤務」という言葉に皆さんはあまりいいイメージはわかないのではないでしょうか。

単純作業、重労働、暗い、汚いなどネガティブな言葉をまず想像されると思います。

実際、新卒で入社した私が最初に任された仕事が、商品の検品および出荷作業でした。ラインを流れてくる商品を検品し、箱に詰めて出荷する。1日約10時間ひたすらその単純作業の繰り返しです。面白味のかけらもありません。

暗くてじめじめした冷蔵庫の中で人と話すこともなく、黙々と作業しなければならないのは本当に辛いことでした。

営業や総務といった仕事を希望して入社してきた私にとって、こんなはずじゃないのに、こんな仕事を続けて何か意味があるんだろうか、という考えが頭を支配するのにそう時間はかかりませんでした。

しかし両親や恋人の手前、せっかく正社員として得た仕事を簡単に放り出すわけにもいかず、そのときはとりあえず我慢して続けようと自分に言い聞かせました。

幸い残業は少なく、ストレス発散に遊びまわる時間だけはたくさんあったのです。そんなとき、友人の誘いで暇つぶしに英会話にでも通ってみようということになりました。

学生時代は勉強を面白いと思ったことなどほとんどなかったのですが、やってみるとこれが意外と面白く、次第に英会話は私の趣味のひとつとなっていきました。

それから4年が経っても、私の状況は特に変わりませんでした。出荷担当から製造担当になり工場の仕事も一通り覚えたのですが、それに伴い責任も増えて、上司からは叱責される。辛い、辞めたいという気持ちはより大きくなっていました。

そろそろこの仕事に我慢するのも限界だと感じた頃、チャンスがやってきました。東南アジアに新たに工場を開設することとなり、英語を使える人材を優先的に派遣するという話が出たのです。

ある程度英語を身につけていた私はその候補となることができ、2年間の海外赴任が決定しました。現地では開設のための準備作業、現地採用の工場スタッフの指導などを担当し、入社当初やりたいと思っていた仕事にやっと出会うことができました。

仕事が辛い、こんなの希望していた仕事じゃない、と感じている方に私が伝えたいこと。それは、どんなにつまらない仕事でも、どこかで自分がやりたいと思っている仕事に繋がっているということです。

私の場合は海外で現地の工場スタッフの指導を担当した時、工場での単純作業の経験が本当に役に立ちました。つまらない仕事も面白い仕事に繋がっていることを信じて、もう少し我慢してみることも選択肢の一つだと思います。

そして、ストレスが溜まったら時間の許す範囲で外に遊びに出て発散すること。外で遊んだり、勉強したりする中に、仕事につながる何かが落ちていることもあります。

私にとってのそれは英語でしたが、決してそれだけには限らないと思います。

例えばお酒が好きだったらバーに飲みに行ったり、音楽が好きだったら音楽仲間を作ってみたり、ほかにも学生の頃好きだったことをやってみたり。そこで出会った人とのつながりや知識、経験が仕事につながることもあります。

もし、それでもだめなら。その余裕がないほど切迫しているなら、その時はすっぱり辞めることも必要ではないかと私は思います。

私たちは生きるために仕事をしているのであって、死ぬために仕事をしているんじゃない。選択肢はほかにもあるはずです。一番大切なことは、自分の一番身近にいてくれる人、家族、恋人を幸せにすることではないでしょうか。

仕事があなたの大切な人の笑顔を奪うことに繋がるのなら、それはあってはならないことだと思います。その時は、辞めるということを躊躇しないでください。

長々と語ってきましたが、実は未だに私も悩んでいる一人です。悩みながらも自分のやりたかった仕事のため、家族のためにこの仕事を続けていきたいと思っています。