銀行の窓口で事務、営業をしています。覚えることが多く、また忙しい支店だったため3年目までは仕事を覚えることで手一杯でした。人間関係にも恵まれ安定した生活を送っていました。

初めはこの安定した生活に満足しており、不満に思うこともありませんでした。私の気持ちに変化が現れたのは4年目のこと。

昇格と共に転勤となったのです。転勤先はこれまでの支店とは違い、住宅街のなかにポツンとある支店。1日の来客数は以前の支店の10分の1ほど。

初めは転勤による緊張感や、昇格したことによるやる気などで上手くいっていたように思います。しかし、それは数ヵ月だけのこと。すぐに歯車が狂いだしたのです。

以前よりも圧倒的に来客数が少なく、来客者も馴染みのお客さまばかり。繁忙店と同じ接客ではなかなか上手くいかないものなのです。

店長の意向としては、多少の融通はきいてあげて良いし、少し過剰なサービスをしてでもお客さんを他所の支店流さないというものでした。

以前の支店では、繁忙店だったため一人のお客さまに長い時間を使うことはできませんでした。また多くのお客さまが利用されたため、ご本人さまの確認等は非常に慎重にと教えられてきました。

お客さまを自分の支店に抱え込むためには、店長の考えは必要なことだと思いましたが、これまで自分のしてきたこととの、あまりの違いに付いていけなかったのです。

それと同時期に、支店の先輩社員と店長とが毎日のようにケンカをはじめるようになりました。毎日のように起こるケンカを聞いていてバカらしく思えてきて、居心地の悪さを感じました。

「早く転勤したいな。」そんな気持ちを持ちながら仕事していると、だんだんと自分自身のモチベーションが下がっていきました。

これまで、営業の成績は悪い方ではなかったのですがモチベーションも下がり、きっと接客態度も悪くなっていたのでしょう。成績もどんどん下がっていきました。

営業成績の悪い者は改善策として研修を受けるようになっています。今まで出たことのない、そのような研修に出席するようになり自分自身が情けなくなりました。

そして、その頃には立ち直るすべを見失っていました。この仕事についての楽しみややりがいを感じられなくなりました。

ただ、仕事では悩んでいましたが、プライベートでは非常に充実していました。それが私にとって良い息抜きになりました。

プライベートで新しく始めた趣味のスポーツで、私に教えてくれていたインストラクターやスタッフは、とても親切で素敵な人たちばかりでした。インストラクターはとても激務なうえに薄給ですが、本当に楽しそうに仕事をしていました。

インストラクターに「仕事楽しいですか?」と聞くと「楽しい!この会社のためなら休みなくても頑張れる」と答えてくれました。他のスタッフにも聞いたところ同じような答えが帰ってくるのです。

私は素直に「なんて素敵なことなんだ!」と思いました。朝早くから夜中まで肉体労働も事務仕事もあるのに、こんなにも生き生きと働いている姿に驚きました。

それに比べて私は、勤務時間は短く肉体労働もないのでさほど疲れもしない。けれども私の働く姿は全く生き生きとしていないのです。

まだ、20代。こらから先何十年このまま勤めていても私は成長しない。自分のやりたいこと、やりがいのあること仕事にしたいと思い辞めることを決めました。

仕事に対する不満や悩みは本当に人それぞれだと思います。本当に嫌になって逃げ出したくて仕事を辞めたいと考えると思います。

でも、仕事が嫌だからという理由で辞めるのは考え直したほうが良いと思います。なぜならば、次新しい仕事を始めたときも同じような悩みに当たることでしょう。そうなればまた仕事を辞めることになるのです。

仕事は生活のため、自分のやりたいことのため、みんな色々な理由があって働いていると思います。

「自分がなぜ仕事をしているのか」今一度よく考えてみると良いと思います。そうするとおのずと答えが見えてくるのではないでしょうか。

やりがいを求めているのならば、自分のやりたいこと興味のあることに進めば良いでしょう。給料が少なくても充実した日々に満足できるはずです。

生活のためとにかくお金が稼ぎたいというのであれば、給料の良い仕事に付けば良いでしょう。肉体労働でもきつい営業でも、給料日に通帳を記帳したときに幸福感が感じられるでしょう。

一度きりの人生、後悔のないように自分自身の気持ちに正直に考えてみればいかがでしょうか。