30代初めの頃、大手税理士法人で国際税務の仕事で5年目を迎え、仕事も一通り覚えた頃でした。とても難しい国際税務の税務調査を受けていた企業のサポートを行うことになりました。

私は実務の前線でクライアントである企業から入手した数値を分析し、少しでもクライアントにとって望ましい調査結果になるように寝食を忘れて仕事に没頭していました。

調査は1年間を越えて行われ、あまりにも激務のために1年間に土日休日含め14日しか休めませんでした。当時、結婚していたのですが、連日の深夜残業で妻からは結婚している意味がないと言われて、離婚の危機を迎えていました。

残業代もすべて請求できるわけもなく、夜寝る前にアルコールを飲まないと緊張から寝ることのできないそんな生活を続けていました。

妻からは、仕事を辞めるか、離婚をするかどちらかにするようにいわれ、仕事を辞めるかどうか真剣に悩みました。

どうやって妻に自分のやっている仕事の大切さを理解させるかを考えました。ある休日、いつもならば事務所でやる作業をクライアントのオフィスで実施することになりました。

つまらない理由なのですが、その日はたまたま私の勤めていた事務所のあるビルが防火設備の点検で入館できなかったことが理由でした。

妻にお願いして自動車でクライアントのオフィスに送ってもらいました。そこで、偶然にも私が自動車から降りるところをクライアント側で責任者をされている部長さんが歩いて通りかかり、妻と私に挨拶をしてくれました。

すごく気の利いた言いたかで、いつも良く仕事をやっていただいて感謝していること、私の上司も私の働きを認めていること、を妻に話してくださいました。

時間にして3分位のものです。この日を境に、妻は離婚とか別居とかを言い出さなくなりました。

詳しく彼女には聞けていませんが、彼女自身で旦那が真面目に仕事をやっていてそれがお客様であるクライアントに評価されていることがわかったからだと私は理解しています。

仕事に打ち込んで経験値を高めたのであれば、サラリーマンとしては貴重な経験をされているはずです。そんなあなたであれば、夫婦の問題は必ず解消できますので、まずは自信を持ってください。

家庭の問題が起きるかどうかは、その多くは夫婦の信頼関係の深さに依存すると思います。激務のために奥さんと過ごす時間が少なくなったら、奥さんに職場近くに来てもらいランチを一緒に食べましょう。

同僚がいたりすると話がややこしくなるので、同僚が行くお店よりもうちょっと小洒落たお店をチョイスします。ランチを食べながら奥さんの話を聞いてあげましょう。

女性にとっては話を聞いてもらえないのが一番困るそうです。そして、ストレスがたまると悪い方向へ考えがいきますので、話を聞いてストレスを発散させましょう。

加えて、夜7時ごろに電話を一本入れましょう。会社の外からかけるのが望ましいです。5分で十分です。数日続ければ、奥さんと電話するのが習慣になるでしょう。十分話を聞くことができたら、難しいのですが、感謝の気持ちを込めて「ありがとう」というようにしましょう。

なんでもいいんです。「電話をくれてありがとう」でもいいですし、家に帰ったときに奥さんが起きていたら「起きて待っててくれてありがとう」といいましょう。

ランチを食べてから2週間すると、奥さんも協力的になっていると思います。賢明な方は気づかれたと思いますが、職場の女性には「ありがとう」の感謝の言葉と伝えていますよね。

出張から帰ってくれば、お土産を買って来ますよね。時折開催する飲み会に参加した女性社員には、感謝して飲み代をおまけますよね。そうなんです。奥さんにもスタッフの女性と同じように接すればいいんです。