私が仕事をもう辞めてしまいたいと思ったきっかけは部署の人事異動によってでした。

メーカーは事務系が少数派、技術職が中心であるのが普通だと思いますが、私は企画職の職場であったために周りが事務職で占められていました。

事務職ばかりの職場では阿吽の呼吸で仕事をすることができ、上司からの指示に曖昧なところがあるデメリットはあるものの、その分自分の裁量で仕事を進められる部分もあって大変やりがいがありました。

しかしそういう職場では仕事が属人化して人によって品質の異なる作業になってしまい、問題視はされていました。

上層部はそんな職場にメスを入れるべく技術職のメンバーを企画部門へ入れて、定形化した仕事で常に一定の成果を出すように求められるものが変わりました。

これまで自分の裁量でできていた仕事も人の了解なしではできなくなったり、自由な意見を持って議論をできる空気がなくなってしまいました。

まるで言われたことを着実にこなす兵隊のような役割ばかりを求められるようになって不満が募り、勤めてきて9年目で初めて辞めたいと明確に思うようになってしまいました。

新しく来た技術職の上司に面と向かって抵抗することもかなわない年代であり、このまま息苦しい職場で働き続けるくらいならばいっそ辞めたほうが自分のためになると思いさえしました。

私のその思いを変えたのは他の部署の上司でした。私が息苦しく、仕事しにくい環境であることを他の部署から見て敏感に感じ取ってくれていたようです。

その職場で中心的な役割を果たすようになっていた私を引き抜くことは現実的にはできないものの、仕事時間内の相談だけでなくプライベートでも話を聞いてくれて、一つ一つの問題にこう対応するしかないだろうとアドバイスをくれました。

自分のやりたいことを持って仕事をするのは非常に大事で、忘れてはならないことだとまず肯定から入ってくれて、それでも今は耐えて淡々とこなすことに集中しろと教えてくれました。

彼だけでなく他の人もそうして仕事をしっかりやりながら芯を持っている私のようなタイプの人のことをしっかり見ていてくれて、助けてくれることもあるんだからと教えられました。

こんな仕事をやってられるか、もっと他にやらないといけないことがあるのにできない、ともどかしさや不満が先行していた私の肩の力を抜くことをしてくれたのは本当にありがたく、部署の枠を超えて信頼できる人がいるというのは大きなことだと気付かされました。

私はたまたま近くにこうして見てくれる人がいたことで幸せな方だったのは事実です。そうしてくれる人が周りにいないことで味方がいない苦しさに耐えられなくなる人も多いでしょうね。

でも必ずどこかにはあなたの悩みに共感してくれて、肯定してくれる人はいるものです。

この肯定されるということが大事で、自分も新しい職場環境の全てを否定しそうになっていたのが良い所もあると見直せるようになり、新たな自分の役割を果たせるようになりました。

きっとその時を過ぎてしまえば、辞めてしまうという選択肢は後悔が伴ってくると思います。いつまでも続く問題もあるでしょうが、なかには時が解決してくれる問題もあるはずです。

自分を肯定してくれる人を見つけると見方が変わって周りのことも肯定できるようになれます。そうなれば辞めなくて済む選択肢も見えてくるかもしれません。

自分は一人きりではない、味方はいるんだと思って仕事をすると最終的に辞める選択肢を取ることになっても後悔の度合いは断然変わってくると思いますね。

職場環境に悩む人は職場外に助けを求めるのも重要だと忘れないでください、視野を広く持てるようにしましょう。