私は、家の近くの地元の中小企業で、経理事務の仕事していました。経理事務は、席が社長、会長の目の前で、気を抜ける時間がなく、常に緊張感がありました。

他の部署と比べても、おしゃべりをしたり、ネットをみながらお菓子を食べたり、そんなことはまったくできずに、本当に気が抜ける時間がありませんでした。

しかも、社長の目の前に座っていることから、いろいろな用事を頼まれることも多く、すごく時間がなくて、自分の業務だけでいっぱいいっぱいになっているときでも、毎日書類作成や、調べものなど、なにかしら用事を頼まれていました。

また、用事を頼まれるということは、万が一、書類などで、間違えたときに、怒られたり、原点されるリスクも多いということで、ものすごく神経を使っていました。

もともと、経理ということで、常に、計算の間違えがないか、お金に不足がないか、伝票をすべて入力してあるか、見落としている売掛があってほったらかしになっていないか、など神経を使っているので、なんだか毎日へとへとでした。

さらに、社長はお金使いの荒い人で、なんでも経理にいえば、いくらでもお金が出てくると思っているのではないか、という感じでした。

毎回、資金繰りで頭を悩ませているときに、社屋の改修工事を行ったり、社員で食事や、旅行ににいって、莫大な福利厚生費を使ったり、なんでもかんでも経費で出してきました。

そして、交際費では処理できないようなものや、おかしいものをなんとかごまかして交際費や会議費で計上したりしていました。

しかし、それで、税理士からこれは何ですか?とつっこまれると、経理は何をやっているんだ、と文句をいわれていました。すべて、あなたのやりたい放題のしりぬぐいをしているのですよ、といってやりたかったです。

毎月、お金が足りていないのに、無駄使いばかりして、たまに業績があがっても、ほとんど自分の使いたいように使ってしまい、社員に還元してくれない、また社員の給料は毎年ほとんどあげてくれないどころか、半分以上は下げたりする。

残業代も、基本給に含めて出してくれない、勤務時間も手書きにして、ごまかそうとする。

そういう状態を、他の部署なら、知っていても、見なくてすむので、ストレスもたまらないと思うのですが、経理なので、毎日、まじかで見なければいけない、どんな小さな無駄使いも、社長に文句を言わずに、計上しなければいけないことに、毎日ため息が出ていました。

そこで、とにかく、会社のお金に関しては、私は社員ではなく、派遣か何かで、いくら社長が無駄使いしても、自分の給料にはまったく関係ないのだ、ボーナスもほとんど出ないけれど、本来なら1円も出ないところを、もらえているのだ、と無理やり考えるようにしました。

とにかく、私はこの会社で損をしているのではなく、すごく得をしているんだと考えるようにしました。また、社長にいわれる用事も、とにかく完璧に仕上げることで、将来の自分の査定につながっているんだと信じることにしました。

どんな仕事でも、続けていれば、悩みや不満はきりがなくあふれてくるものだと思いますが、私が見出した、一番の解決策は、どんな状況でも、とにかく得をしているんだという方向で考えることでした。

そうすると、仕事以外でプライベートのいやなことでも、なんでもよい方向に考えようとする癖が出るようになってきます。仕事だけではなく、いろいろとメリットになります。

また、私は、会社の中で、唯一、お給料の上りが良いほうです。誰もわかってくれない、見ててくれない、と思っていても、頑張って真面目に働いていれば、必ずどこかで、だれかが評価してくれます。