今の会社に、事務職で入社し、今まで他の会社でもずっと事務職で仕事をしてきた私は、ここでもずっと事務職で仕事をしていくのだと思っていました。

私の、明るく感じのよい受付でお客さんの評判もよく、申請書類の事務処理も適切かつ早いさばきに対して、上のひとが評価してくれ、事務職から企画営業に抜擢してくれたことから、私の辛い仕事が始まることになりました。

一見、良い評価をされ、出世したかのような話ですが、事務職でずっとやってきた私にとって、言われるがまま、企画営業に就いてみましたが、本当は向いてなかったため、右も左もわからず、とても苦心しました。

お得意様訪問ぐらいは難なくこなせましたが、今までやったことも考えたこともなかった、フェアの企画を一から行ったり、そのために、広告代理店のひととやり取りしたり、相見積りをとったり、交渉したり。

お客さまと専門家を招いて、おしゃべりをする、おしゃべりカフェを企画し、そのおしゃべりを本にしたり。

そんな畑違いの仕事で、抜擢してくれた上司は、気まぐれで、今日は、右!と言ったことも明日には、「左だろ!」という始末で、思い付いては、部下の私に「やれっ」と投げてくる。それにもかなり振り回されていました。

そして、私よりもあとに入ってきた、私よりも年上で、以前、他の会社で営業をやっていた彼女が、私のポジションを妬み、自分がそのポジションをとって代わろうと企み、私にはその上司と自分は関係がある。

とふれこみ、上司には、私の誹謗中傷をまことしなやかにあることないこと申し立てました。

その彼女の発言を上司が信じてしまったため、ある日から、なにをやっても私のやることは悪いことと受け止められてしまい、上司からの風当たりが悪くなり、評価が下がっていく経験をしました。

仕事も訳が分からず、アップアップしているのに、周りの人間にも貶められ、体力的にも精神的にも追い詰められました。

四面楚歌の思いで、何も信じられない中で、とにかく自分の仕事を精一杯こなしていくことだけを考えてやっていきました。

その上司や妬んだ彼女から、嫌がらせを受けることも多かったですが、毎日毎日、意地でも仕事をやり遂げようと、机に這いつくばって、毎日、残業して、その帰りに自分の車で毎晩、ドリカムの「何度でも」をCDでかけながら、それに合わせて声を張り上げて歌いながら帰りました。

そんな、体力的にも精神的にも限界まで試されるようなことでしたが、そんな私の様子や彼らのしていることを、人はしっかり見ているものですね。

職場の他の人たちがそんな様子をしっかりと見ていて、他の課の上のひとが、自分の課に希望を出してくれれば、守る。と真剣に言ってくれたりしました。

結局、企画営業に就いてから、一年後 追い出されるような形で、また事務職へ異動となることになりました。

それが決まったときに、まだ企画営業の残業をしている私を眺めながら、これから異動する課の上司ふたりが、「あれだけ明るく元気だった彼女だから、またそこまで引き上げてあげなきゃならん」と言っていたそうで、そんな温かい態度や視線にずいぶんと救われました。

そして、窓口業務に就いていたときから、可愛がってくれていた女性のお客様が自分の娘のように心配してくれて、

「どんどん痩せていくし、暗くなっていくし。反対に、彼女は高笑いしてるし。どういうこと?意地悪されているんじゃないの!私は許さないわよ!」とたびたび心に寄り添った言葉をかけてくれたことなども、私にとってひとりじゃないんだ、ひとりじゃなかったんだ、と思える有り難いことでした。

そして、いつも話を聞いてくれ、「それはあっちがおかしい」「あなたはしっかり、仕事をしなさい。」と必ず味方してくれた家族の存在も大きかったです。

とにかく、自分に出来ることを精一杯行ってください。そして、自分で「本気出してやってるか」と自問してください。そして、自分で出来る限りのことをしたなら、それ以上のことは考えず、あとは人事を尽くして天明を待つという気持ちでいてください。

意外と周りのひとは、しっかりあなたの仕事ぶりを見ています。決して、無駄にはなりません。

そして、体力はあとで補充することができますので(体を壊すまで働いてはダメですが。)、体力的に追い詰められることはよしとして、精神的にはなるべく追い詰められないように、必ずあそびの部分を残しておいてください。

職場が、自分の世界の100パーセントにならないように、辛いときは逃げ場をつくっておいてください。

私の場合は、彼らのやったことに納得がいかなかったので、意地でも頑張ろうとへばりつきましたが、これはダメだと思ったら、いつでもその仕事を辞めることを視野に入れて、自分を追い詰めないでくださいね。