店頭営業という事で入社しましたが、入社後に社内において改正があり、実際には営業でした。営業試験に受かってからは、新規の顧客開拓がはじまり、毎日電話で100件はセールスの電話をしました。

中にはきつい事を言われたり、怒鳴られたりすることもあり、とてもつらかったです。またクレームの内容で2時間以上も拘束されたこともありました。

営業の内容の中には、飛び込みセールスもあり、ひたすら新規開拓が続きました。毎月各販売商品や、新規で獲得できた顧客数を表した、成績グラフもあり、キャンペーンなどが始まると、とてもストレスがかかりました。

同期で同じ支店に入社した仲間とは仲の良い友人でしたが、時にライバルにもなってしまい、精神的にもだんだん辛くなっていきました。仲間が成績を上げると、見えないプレッシャーがかかるようになり、疲れもたまりました。

また、支店営業の中では、新入社員だったので、これらの営業職に加えて、様々な雑務も任され、朝早く出勤し、掃除や準備、ごみ処理などもありました。

帰りも残業も多く、疲労は溜まる一方でした。

営業成績が上がった月は気持ちが楽なせいかよかったのですが、どうしても成績が上がらない月は、気持ちがさらに落ち込み、何度も辞めたくなりました。

週末になると、沢山の映画のビデオを借りて見たり、お酒を買って帰って飲みふけったりと、自分なりにストレス解消をしようと努力しながらなんとか繋いでいました。また、知り合い、親族にもお願いし、営業成績を伸ばすと言った事もありました。

でも、1つ年上で入社も1年上の先輩に何かと文句のようなことを言われることも多く、仕事以外にも辛いことが沢山ありました。飲みに行って常にストレスを癒す繰り返しの日々が多く続きました。
 
そんなある日、ライバルとはいっても、唯一の気持ちがわかる仲間が、当時付き合っていた男性と結婚することになり、仕事を辞める事を知りました。とても大きなショックを受けました。

でも、理由もなく自分まで辞めるわけにもいかず、また更に悩みとストレスが増えました。しかし、こつこつ頑張ってきた新規開拓が、たまには実を結ぶこともあり、時々良い営業成績を収められる月もあったため、どうにか頑張っていました。

しかし、やはり全体的にみると仕事の辛さは変わらないうえに、私たちが入社した翌年は、支店において新入社員を取らなかったため、二年目にも変わらず続いていた、雑務を自分一人でこなさなければいけない事もあり、仲間が辞める日が近づいてくると、不安で仕方がありませんでした。

私の性格や気持ちを誰よりも理解してくれていた母が、私にも仕事を辞めてみたらどうかと言いました。

私としては最初、動機が辞める上に、自分まで辞めるなんて出来ないし、もう少し頑張れると反発しましたが、話し合い、先の事をよく考え検討した結果、事実ではありませんでしたが、結婚することを口実に退職することを会社に伝えました。

支店長からは、どうにか考えを改めるように何度も説得されたり、親にまで連絡が入ったりしましたが、飛ぶ鳥は後を濁してはいけないとの母の上手な説明のかいあって、私も退職することが認められました。

当時は就職氷河期と言われていた時代だったため、せっかく入社できた証券会社を簡単に辞めるのはもったいなかったかなと言う気持ちも、正直ありましたが、辞めてしばらくたった後、それまで重くのしかかっていたストレスから解放されて、冷静に考えた時には、何より辞める事が出来たことをありがたく思いました。

精神的にもかなり追い詰められた状況だったので、こういう結果になれたことで、母には今でも深く感謝しています。

一度入った会社ですから、何とか頑張ろう、石の上にも三年と、無理を続けている方も多いと思いますし、しっかり考える事は確かに大事です。

ですが、今の時代のようにさんざんストレスに悩み精神的にうつ病を発症し、一生を棒に振ってしまうような方も増えている世の中、無理をしない選択と言うのも大事だと思います。