事務職として入社し、総務全般を主に担当していました。社長を含めて従業員が8人ほどの規模でした。社長の妻も事務や福利厚生担当として一緒に仕事していました。

入社当初は本当に優しくしてもらい、母子家庭になったばかりの時期に就いた職場でしたので精神的にもとても助かりました。

給料はとても低く、休みも少なく今思うと条件としてはあまり良くありませんでしたが自分なりに誠心誠意働きました。

人間関係も、全く問題がなかったとは言えませんがそれなりに丸く収まっていたと思います。その人間関係が崩れ始めたのが全てのきっかけでした。

入社してから数年たった頃、社長の妻が仕事を退きたいと言い出し事務員を募集する事となったのですが、なかなか決まらない日々が続きました。

そんなある日、その会社に出入りしていた会計士(男性)が会計事務所を辞め、突然経理担当として会社にやってきたのです。小さな会社に経理担当の事務員など二人も必要なはずもなく、その元会計士は私を辞職に追い込むための手段を色々と仕掛けてきたのです。

私は自分の仕事に自信を持っていましたし、今までの仕事ぶりを会社や認めてくれていると心から信じていたのでなんとか頑張りました。母子家庭で私が仕事を失えば家族共々路頭に迷うことも、職場に留まるため辛さに耐えようとした理由でした。

しかし、会社の同僚から社長は仕事を引き継がせたら私をクビにする約束を元会計士としているという内容の話を聞いた時、頑張っていた気持ちが根底から崩れ落ちました。

会計士は会計事務所で仕事が上手くいかず辞めたくなり、次の職場を確保するために自分の担当だった自動車整備工場に入り込む作戦を以前から立てていたという事でした。

その、元会計士の自分勝手なもくろみに私は巻き込まれてしまったのです。

このような状況ですから私個人が辛さに耐えようとも、何かを頑張ろうとも事態は変わりません。元会計士の計画通り、彼に言いくるめられた社長は2ヶ月後、私にクビを勧告しました。

理由にもならない理由を告げられて・・・

彼の作戦を知っていただけに、とても悔しかったですが毎日ネチネチいびられる状況から脱せられたので解決したと言えるでしょう。

この時の私の状況は、滅多に誰にでも起こりうるような事ではないと思いますが、会社に相談できる同僚がいたら何か状況は違っていたかなと思います。あの時で言えば、社長の妻がそういう存在に近かったと言えると思います。

私の性格的に誰かに甘えるとか、心を開くとかとっても苦手で、その上母子家庭になってしまった時期でどこか突っ張っていて人に弱みをみせまいとしていました。

もっと柔軟な考え方や行動が出来て、人との信頼関係を深く築けていれたら、元会計士のような人間にターゲットにされなかったかもしれません。

社会で働く上では人間関係の悩みとはきっても切れないといつも身に沁みています。ひとの懐に入りこみ人間関係を強く構築するのは今でも得意ではありませんが、自分の殻に閉じこもることなく、出来るだけ自分から心を開き良い仲間を作る努力を怠らない事が会社勤めを続けていく上で必要なのかもしれません。

自分の味方が一人でもいてくれたら、何かピンチが訪れたとき手をさしのべてくれるのではないでしょうか。

仕事を覚え、自分の居場所を確保し、そして信頼できる仲間を作る、簡単ではないかもしれませんが少しでも職場が自分にとって良い環境でありえるために頑張って悩みを克服して行って欲しいと思います。

ただ、考えは柔軟にあることも大切でどうにもならない事も多々あると思うので、この時の私のように逃げる事も選択枝に加えた上で頑張って欲しいと思います。