私は24才の時に営業職をしていました。何の営業かというと一般家庭の下水管をキレイにするものです。訪問は飛び込み営業です。

なぜ営業職についたかというと今までは製造業でやってきたのですが、給料が低いから実力次第で給料が上がる営業をやろうと思ったからです。

何が辛かったかというと営業は飛び込み営業ですのでアポなしなところです。玄関前のインターホンで「こういうサービスの売り込みで一軒一軒回っているんですけどー」といえば大抵はすぐに「結構です」と断られます。

もしくは「結構です」の言葉もなしにブチッと切られます。私がこの仕事についていた時は(10年ほど前)ちょうど訪問販売にうるさかった時期で警戒がつよかったのです。

営業活動は当然のごとく一日のうちに何百回も断られます。私も強い人間ではないので心が折れそうになります。しかも一日目はそれでいいとしましょう。

これが何日も続くと想像してみてください。発狂しそうになります。挙句の果てには人に断られるのが怖くなってしまいました。

何百回と声をかけても断られるから、「あ~どうせ、ここに営業してもどうせ断られるんだろう」という気持ちはいつも持ってました。

こうなると毎日、出勤するのも辛いし仕事をするのも辛いです。4~5人ぐらいで営業エリアに行って散らばって営業をするのですが、私の場合、みんなから早く別れて公園を探してタバコを吸って休んでました。

会社に帰れば帰ったで上司に、「なんで、お前は契約を取ってこれないんだ!」と怒鳴られます。酷い時は会社で殴られたこともありました。

こんなことをされてまで、この仕事をする意味があるのかなと思うようになりました。

とは言っても営業をして一本も契約が取れなかったわけではありません。たしか在籍中で10本ぐらいの契約はとれたと思います。それでも契約を取れたからって嬉しく思ったことはないです。

なぜなら何千人に断られてやっと契約を取れたわけじゃないですか?

次の契約を取るにはまた何千人の人に断られていかなきゃならないってことだからです。そう考えた時にゾッとしてヤル気をなくしました。

私はこの悩みをどう解決したかというと単純に会社を辞めました。私には営業という職種が向いていないということが心底わかりました。

営業で成功する人の条件って断られても諦めない人ですけど私には無理です。成功するまでに精神的に持ちません。

あと、商材と価格が悪すぎました。下水管掃除はマイナーな商品ですし怪しさ満載です。それが一回、3万円なんて誰が契約するというのでしょう?

これが世間一般的に下水管掃除の必要性が分かっていて価格もお手頃だったら、契約も取りやすいでしょう。

こう思えたら何かスッキリしました。契約が取れないのは自分だけのせいじゃないと思えたのです。上に挙げたように商材と価格が悪ければ契約を取りにくいですし、商材がマイナーなであればお客さんの食いつきも良くありません。

しかも、訪問販売を特に警戒されてた時期ですから反応も悪いです。

いろいろ分析ができるようになって、「この会社に未来はないな」と思うようになりました。ですので次の日には辞表を出してやめました。

私が退職して半年がたったころ、会社が倒産しました。あの時の自分の行動は正しかったんだなと思いました。

同じ悩みに立たされている人へ。

やっぱり営業をしていく中で商材と価格は重要なキーポイントだと思います。これが、現実離れしていると私みたいに何千人に一件契約をとれるかどうかの割合になります。

間違っても契約を取れないのはあなただけの責任じゃありません。あなた以外の要素が契約獲得を邪魔していることがあるのです。

会社の先輩たちはお前のセールストークが魅力がないんだとか言いますが関係ありません。トークが面白いからってお客さんは契約をしません。お客さんが契約をするのは商材に魅力があるから契約をするのです。

まとめると私みたいに退職するかどうかはあなた次第です。あらゆる分析をして会社に未来がないと思うなら退職するべきだと思います。

そうしないとあなたの身体や精神がボロボロになってしまう可能性があるからです。