約20年前に就職したパチンコ店はまだまだブラックでした。当時は大卒でパチンコ店に就職する事が珍しい時代でした。

周りの社員は高卒は当たり前、中卒もいました。今で言うヤンキーが雇ってくれる所が無くて、飯つき、給料が比較的良い(20年前の当時もアルバイト時給1000円)ので辿りついた感じです。

そんな人間からすると、はぁ~大卒って何?仕事出来んの?という目で見られていました。

社員が社員なら、店長も店長です。ほとんど店長の顔をお店の中で見たことはありませんでした。見かけるのは閉店後の30分程度です。

しかも顔が赤い。そうです!今では考えられませんが、お酒を飲んで車を運転して会社に来ていました。で、何をするでもなく、みんなと喋って、『じゃ、あとよろしく~』と言って帰っていくだけです。

初めて、この光景を見た時は『この会社大丈夫?』って本気で思いました。

今でこそ、建物も綺麗になったり、接客に力を入れているように感じますが、当時はこんな感じでした。客も荒いは理不尽だわの連続でした。

お金が掛かっているギャンブルなので多少は仕方のないことですが、度が過ぎています。『お前がいるから大当たりせんのじゃ!』とか真顔で言われましたからね。

社内外に色々な人間模様を見たり、聞いたりしていく内に辞めたいと思い悩むようになりました。

そんな日が数日、続いた時にある事がきっかけで社内の偉い方と食事をする機会がありました。今思えば、私が悩んでいたのをどこかで見ていてくれていたんだと思っています。

食事をしながら『最近、仕事はどう?』とは社交辞令的な会話が続いていました。食事も進み、お酒も入ってきました。

すると突然、この上司が夢を語り始めました。『なあ○○(私の名前です)、俺はなこの業界を変えたいんだ。今までのやり方じゃこの先この業界は絶対にダメになる。今は目立たないけど、この先色々とこの業界の膿が出始める、そうなってから取り組んでは遅い。今取り組まないと会社は淘汰される時代が来る。』

こんな内容だったと思います。この話を聞いた時の率直な感想は、『この会社にもこんなに熱い想いを持った人がいるんだ』とう肯定的な部分と『酔った勢いで言っている事だからな』と否定的な部分の半分でした。

その後も何度かこの上司と食事をする機会があり、その度にこの様な熱い話を聞かされていました。

私も段々とこの上司の熱い想いに賛同する様になり、いつしか辞めたいと思う気持ちよりも、この上司に何かできる事は無いかと今まで以上に真剣に仕事へ取り組むようになりましたし、考え方も変わっていきました。

今、新卒入社1ヶ月目で辞めたいと考えている方へ私なりのアドバイスを贈りたいと思います。いくらSNSやネット全盛の時代でも社会で働く以上は人との関わりは無くなりません。

中には気の合う人、合わない人など様々な人がいます。これは会社に入ってみないと絶対に分かりません。組織で働く以上は色々な人と関わっていかなければなりません。

私の経験から言えるのは『この人の為に働きたい』という人間を社内でもいいですし、客商売であれば、このお客様を喜ばせたいと思える人を見つける事だと思います。

そうすれば、不思議と周りは気にならなくなります。それで自分が変われば、自然と周りも変わってくると思います。

自分の考え方に賛同してくれる人が多くなると、合わなかった人は自然と辞めていきますし、同じ想いを持った人間が集まってきます。

そうすれば、組織は強くなり、会社も発展し、いつしかあなたは上司という立場になっていると思います。

そうしたら今度はあなたの熱い想いを悩んでいる人や部下へ伝えてあげて下さい。それがあなたが会社にいなければならない理由だと思います。