何事も最初が肝心とはよく言ったものです。仕事に関してもこれはある程度真実です。
上司に気に入られるかどうか、同僚と仲良くやっていけるかどうか、職場に対してどんな印象を持つか、入社してからの数か月ですべてが決まってしまうかのように感じます。
ではもしあなたが入社1年目の新人で、すでに仕事が辛い、ひどくストレスを感じる、今後もやっていく自信がないと感じているならどうでしょうか。早々と転職して、新しい職場で働くほうがいいのでしょうか。
必ずしもそうではありません。実際、新人を乗り越えることができた大勢の人が、会社を辞めなくて良かったと考えています。実は私もその一人です。
もちろんなぜ仕事が辛いと感じているのか、その理由や原因にもよりますが、これからご一緒に考える3つのポイントを押さえれば、あなたも仕事に対して積極的な見方ができるようになるかもしれません。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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①他の人と比較しない
あなたが絶対的な自尊心の持ち主なら話は別ですが、大抵、新人のころは自分に自信が持てず、ついつい周りと比較しがちです。
またあなたの上司も、向上心を抱かせるため、「同期の◯◯はもっとできるのに、お前はそんなことも知らないのか!」と怒る人がいます。
その上司、部下を育てるという動機はいいのですが、やり方が古いですよね。
基本的に、あなたは他の人と自分を比較しないでください。
当たり前のことですが、他の人とあなたは能力も賜物も違います。
他の人にできて、あなたにできないことがあり、あなたにできて他の人にできないことがある、これが事実です。
他人との比較は無意味で、仕事に打ち込みたいあなたの邪魔になります。
正しい方法は、以前の自分と比較することです。入社当初の自分と今の自分を比較してみてください。
以前に比べて随分と学び成長したとは思いませんか?
いろいろ怒られたかもしれませんが、その結果、辛抱強さと忍耐力がつき大人として成長できているのはないでしょうか。
他人と比較せず、自分をしっかり見つめることによって、辛い気持ちに対処できるかもしれません。
そしてもう少し頑張れば、もっと良くなるという自信を持てます。
②仕事自体にもっと興味をもつ
仕事が辛い理由に、仕事自体が面白くない、やりがいがあまり感じられないためかもしれません。
確かに人の命を救うとか、大きなお金を動かすような仕事に対して憧れを抱く若者が多いですね。
でも忘れてはいけないのは、どんな仕事にもやりがいがあるという事実です。
結局、自分の仕事にやりがいを見いだせない人は、大きな病院で働こうが、証券会社で大きなプロジェクトを任されようが、辛くてしんどい毎日です。
逆に、ただ単純作業を繰り替えしているように見える職場でも、やりがいを見いだせれば、仕事から達成感を味わうことができます。
そのために、まずまかせられた仕事を上手におこなえるよう努力してください。より上達できるよう、目標を設定して励むのです。
またあなたの仕事がいかに大切なものかを考えてください。
どんな人のために役に立っているか、誰が喜ぶかを考えるのです。
するとあなたは、仕事からやりがいを見いだせます。誰かに仕事をさせられていると感じるのではなく、主体的になって仕事を楽しむことができます。
若いときは特に、見た目やいくら給料をもらえるかが気になるところですが、その仕事自体にもっと興味を抱いてください。
そうすればあなたはきっと自分の仕事に誇りをもち、辛いことも耐えることができるでしょう。
③仕事はあなたの全てではない
大抵の会社はあなたの全てを求めます。
日本の社会では献身性が重んじられ、会社のために身を粉にして働く人が素晴らしいと思われがちです。
いい意味でいえば、まじめなのですが、単に仕事中毒者の人が多いだけのように感じます。
残念なことに人生の中で仕事のウェイトが大きくなりすげて、仕事のストレスが原因でうつ病になったり、自殺に追い込まれたりする人がいます。
特に新人のあなたに覚えていて欲しいのは、仕事は人生の一部であって、全てではないという事実です。
そんな甘い考えでは、この競争社会を生きてはいけないという人もいますが、実際はその逆です。
少し肩の力を抜いたほうが普段の力を出せますし、思い切ったことができます。
結局仕事中毒者は、あまりに必死すぎて、仕事を楽しむ余裕がありません。
家族や友人と過ごす時間、趣味の時間も大切にしてください。
仕事をすること自体が、最終目的にするのではなく、仕事は人生で何かをえるための手段とみなしてください。
仕事に対してバランスの取れた見方を保てるなら、ストレスをかなり減らすことができます。
また仮に、あなたが今の仕事を辞めるという決断を最終的に下したとしても、自分は弱いダメな人間だ、と思うことはないでしょう。
過度に自分を追い詰める必要はないのです。
最後に
仕事が辛いと感じている新人のあなた。
今回お伝えしたかった要点は、あなたの見方や考え方を変化させるということです。
職場環境や上司が、あなたの理想通りになることはないかもしれません。
でも、あなたの見方や考え方が変われば、辛い状況が改善する糸口が見えるかもしれません。