退職を決意した時、仕事の辞めどきとしてはやはりボーナス時期は避けたい、ボーナス以外の時期に辞めたいものですね。
そうです。ボーナス時期の前に退職をすることで、少なくとも半年分の働きに対するボーナスがもらえない訳ですから、本当にもったいない話です。
私も、転職回数が多い方なので、退職時期については随分と悩んだものです。
もちろん、ボーナスをしっかり戴いてからいつも転職していました。
しかし、ボーナス時期以外のどの時期に実際に仕事を辞めた方が良いのでしょうか。
今までお世話になった会社にもあまり迷惑をかけたくないです。といって、次の仕事への配慮も欠かせません。
そんなあなたに、人生の先輩として仕事の辞め時をアドバイスさせて戴きます。
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①冬のボーナス後ならば2月の仕事の閑散期
冬のボーナスは通常12月です。その直後の仕事の辞め時のパターンとしては、2月頃が最適でしょう。
その理由は、まずこの時期は業界にもよりますが、一般的に言って仕事が比較的忙しくなく、暇な時期に入るからです。
仕事の引継ぎのことも考えると何かと忙しい年末年始、12月と1月は避けた方が賢明でしょう。
また、本格的な人事異動は、通常3月頃から始まるので、その前に仕事を辞めることにした方が、現在勤務している会社にあまり迷惑をかけなくて済むことになります。
また、この時期から人材募集も増加する傾向にあります。
次の仕事のことも考えるとちょうど良い時期となります。
まず、あなたの都合で現在勤務中の会社に迷惑のかからない時期を考えて下さい。
人事異動の発令が早い会社の場合は、できるだけ早く退職を申し出るべきでしょう。
次の仕事の勤務先は、前職となる現在の勤務先にその勤務態度を含め必ず問い合わせをします。
その時のことも考えて行動しましょう。
引継ぎをきちんとできるタイミングで、他の人に迷惑のかからないよう配慮して上で仕事を辞める時期を慎重に検討して下さい。
あなたも少なからず、今の職場にお世話になったのは間違いないのですから。
②夏のボーナス後ならばボーナス査定時期を外して8~9月
夏のボーナスは通常7月です。その直後の仕事の辞め時のパターンとしては、ボーナス時期の1~2ヶ月後の8~9月頃が妥当ではないでしょうか。
この場合、あなたが退職を申し出る時期は、7月又は8月でボーナス受領直後ということになりますが、いた仕方ありません。
10月や11月にすると、冬のボーナスの直前期となるからです。
そして、この10月や11月は他社での人材募集が多い時期ではありません。
ボーナス前で退職しにくい時期にあるからです。転職活動にはあまり向いていない時期とも言えるでしょう。
尚、あなたの会社の社内規定などの関係でこの9月頃の退職が不可能あるいはとても不都合がある場合は、前述の冬のボーナス時期後の2月とするか、次のアドバイスを参考にして下さい。
③それ以外なら、転職先でのボーナス時期も考えて3月
前述の期間があなたの仕事事情に合わない場合は、どうすれば良いでしょうか。
例えば、社内規定により辞職は3ヶ月以上前に申し出る必要がある場合です。
そのようなケースでは、ボーナスの査定時期と重なるのでボーナス受領額が通常より少なく査定される可能性が高くなりますよね。
例えば、9月に仕事を辞める場合では、6月に辞職届けを出さなければなりません。
2月に仕事を辞める場合は、11月に辞職届を出すことになります。
この時期は、ちょうどボーナス前でボーナスの査定の時期に重なることになります。
そこで、このような場合は、9月や2月の時期に辞職するのは止めた方が賢明と言えるので、3月を提案します。
3月ならば、12月のボーナス受領後に辞職届を出せば良いからです。あなたはボーナスの査定時期から外れます。
そして、この時期はちょうど人材が動く時期で比較的転職のし易い時期となるからです。
尚、同じ理屈で9月辞職予定を10月に伸ばすのはあまりおすすめできませんよ。
冬のボーナス時期の2ヶ月前となるからです。
3月はまだ夏のボーナスまで5ヵ月もあるので、3月の方がボーナス時期より遠く、次の転職先でのボーナスを考慮すると、あなたの得になると考えるからです。
尚、現在、あなたが要職にあり仕事の引継ぎ期間が長期の人の場合は、今まで申し上げた提案はおすすめ致しませんよ。
例えば、非常に特殊な業務で代替え要員がほとんど社内にいないと考えられる職種や職位にある人の場合です。
高い専門的な技術を要する職場ではありうることです。後輩の技術者の育成不足であり、また外注できないような場合です。
このような場合は、その職場を去るあなたの責任として後任者の育成やマニュアル作りを日頃行っておくことが必須となりますね。
万一、それが無理な場合は、辞職後のフォローを確約すること、そして転職先での理解を得ることも必要になるかもしれませんよ。
そして、このようなケースでの辞職の時期は、長期にわたる引継ぎの終わるボーナス受領時期の直後を目安にして下さい。
そうすることで、現行職での評価も高くなり、辞職前提であっても慰労金の意味合いも含めて高いボーナスの受給に可能性も期待できるかもしれませんよね。
最後に
このように、今までご提案させて戴いたいずれの場合でも、まずはあなたが現行の勤務先にできるだけ迷惑がかからない時期を辞職の時期に選ぶようにして下さい。
また、同時にできるだけ転職しやすい時期を選ぶようにしましょう。
そして、ボーナス時期以外の仕事の辞めどきは、ボーナスの査定時期に入らない期間を選択して下さい。
そのような時期は、一般的には、2月、8~9月、3月となるでしょうね。
そして、このような時期が単純に当てはまらないような特殊な業務や地位にあなたがいる場合は、更に慎重に考えた上で現職での自分の評価が減少しないような時期を選択して下さい。
そうすることで、ボーナスをしっかり戴きかつ次の転職先であなたが活躍できるようになるでしょう。