新卒で入った会社はスーパーでした。新人研修の始めの頃は同期達とワイワイ言いながら楽しくやっていました。

しかし、研修も中盤になると実地研修が始まりました。スーパーはすごく楽なイメージがあった私でしたが、レジを教えてもらった時に、この仕事は全く楽ではない事に気付きました。

教えてくれたのは、母親くらいの年齢のチーフでした。とにかく恐ろしい人でした。レジはPOSレジなので、ほぼ器械がやってくれますが、大きな声で言わなくてはいけない接客用語と、お札の数え方が難しく大変でした。

レジ操作も、返品や金額が違った場合の訂正の仕方も、なかなか難しく覚えるのが大変でした。

そして、レジの点検作業と言ってレジの中のお金と、実際の売上の金額が合わないと過不足ということになります。1,000円以上出すと始末書を書かなくてはいけません。

はい、さっそく私は出してしまったのでした。ネチネチとチーフの嫌みが始まりました。なぜ間違えるの?と責められました。その、チーフはくせ者で、お気に入りの子と嫌いな子の区別がはっきりとしていました。

私はもちろん後者のようでした。そして、取りまきもたくさんいました。先輩達は、チーフに気に入られようといつも、必死に見えました。

いい年して女子高かと思えて来ました。仲の良かった同期もそれに耐えられなくなったのか、ある日を境に出勤して来なくなりました。入社3ヶ月の間に三人が辞めて行きました。

私も辞めたい、そればかり毎日思っていましたが、辞める勇気が私にはありませんでした。今さら、また新しい職場を探して行くのは面倒だと思っただけです。

楽しいはずの職場の旅行も憂鬱でした。服装、髪型まで目に余ると何か言いたげでした。行動にもいろいろ言われました。

数ヶ月経ち、少しずつ仕事にも慣れて行きました。チーフの嫌みなどはなくなりましたが、相変わらず苦手な人でした。そのうち、可愛がってくれる先輩も出てきました。

お客様もしゃべりかけてくれるようになり「頑張っているわね」と言ってもらえるようになり、馴染みのお客様も増えて来ました。

そうすると、仕事に来るのがとても楽しくなって来たのです。その後も転機がありました。違う店舗への異動です。

そこのお店は小規模で皆、仲良く和気あいあいと仕事をしていました。先輩達も優しくて、仕事の後によく遊びに連れて行ってくれました。そして、今までレジの仕事しかやった事のない私に、店長は新な仕事を与えてくれました。

部門担当です。発注して仕入れの仕事をさせてもらえました。全く分からない世界でしたが、先輩が丁寧教えてくれました。自分で発注して、その商品が売れる楽しさと言うもの、これが仕事なんだと思えて来ました。

時には失敗もしましたが、数をこなすうちに、自信に繋がりました。人見知りをする消極的な性格の私でしたが、徐々に積極的な性格に変わっていきました。心から楽しい毎日でした。そのうち、外の部門もやってみたりしました。

あの時辞めなくてよかったです。入社3ヶ月で辞めたいと思っている方々へ

とりあえずは、やってみましょう。あと、少し、少しの我慢かもと。仕事を覚えるのは簡単ではありません。嫌みを言う上司も初めは新卒と同じで何も分からなかった、出来なかったはずです。
大丈夫です。誰かがあなたを見守っています。必ず助けてくれる人はいます。時には自分から頼りましょう。

失敗も怖がらずに、何事も挑戦です。せっかく掴んだ職です。楽しいと思える日々は必ず来ます。泣きたい時には泣きましょう。おいしいものいっぱい食べて。

頑張っているから、頑張れとは言いません。ただ、この先に明るい未来はあります。仲間を、大切にこの先を一歩進んでみてください。あなたなら大丈夫です。