新卒で日用品メーカーに入社しました。親会社は割と有名なので本当は親会社の方に入社したかったのですが、残念ながら新卒の募集をしておらず、子会社に入社することになりました。

配属はマーケティング部を志望していましたが営業部に配属になり、「いずれは希望部署に行ける可能性もあるから」との言葉を信じて営業をしていました。

新人はまず小売店を回って注文を取ることが仕事でした。一応真面目に毎日営業に出ていましたが、思うように注文が取れず、凹むこともしばしばありました。同期で5人ほど入社したのですが、他の4人は明るくて弁も立つタイプだったので結構注文を取っており、他の人と比較して「営業には向いてないのかな」と落ち込みました。

そんな中、3ヶ月目の営業会議があり、社長がこんな発言をしたのです。「ここにいる奴らはみんな落ちこぼれなんだ。落ちこぼれでもやればできるところを見せろ」というような趣旨でした。

これには新卒の私はびっくりというかがっかりというか、衝撃を受けました。「せっかく新卒で入った会社なのにここは落ちこぼれのふきだまりなのか」と。

新卒で落ちこぼれ扱いされて楽しい訳はありません。売上も立たない、落ちこぼれ呼ばわり、おまけに毎日残業手当もなく21時まで仕事。気力も体力もそがれ、「こんな会社辞めて、やり直すなら今のうちかもしれない」と考えるようになりました。

結局は辞める度胸もなく、ずるずるとそのまま居続けました。後に社長の発言は、自分の連れてきた部下や、親会社からなにかしらの原因で出向してきた社員に向けたものだとわかりました。

少したってから、優しい直属の上司に変わり、営業車も与えられ、ちょっとずつ環境も変わってきました。また、同期や上司とも飲みに行くようになり、社内でのコミュニケーションも取れるようになると、辞めたい病は少しづつ治まってきました。

おそらく社会人としてまだどうしたらいいかわからなかったことと、入社したばかりで会社の居心地が悪かったことも要因だと思います。今考えれば、結構きついことも言われましたし、そりの合わない人や、嫌な上司ももちろんいました。

でも底意地の悪い人はいない会社だったんだなあと思います。だから辞めずにいられたのだと思います。

また、親会社だと思っていた会社は実は親会社ではなく、私が入社した会社と同格の姉妹会社だとわかり、自分の入社した会社に自信を持てたことも辞めずに済んだ原因の一つです。

新卒の時って誰でも「これでよかったのかな」とか「思っていた会社と違う」と思うものです。明らかにブラックと呼ばれる会社であれば別ですが、1年くらいは我慢してみてはいかがでしょうか。

3か月ではまだ社会人としてどうあるべきかもわかりませんし、自分の会社が対外的にどの位置にあるかも把握できていないはずです。小さい会社でも業界の評判は高かったり、待遇が良いこともあります。

また、情報交換は必要です。同期がいたら同期の子はその会社の事をどう見ているのか、今置かれている状況をどう思っているのかを聞いてみると、客観的な意見が聞けますよね。

あと、別の会社に入った友人の話も聞いてみることもいいでしょう。他の会社はどうなのか、待遇は?上司は嫌な奴?仕事内容は?などいろいろ聞いてみましょう。他の会社と比べてみると相対的にあなたの立っている位置がわかりますよね。まあとてもいい会社に入った子に聞くとうらやましくなってしまうかもしれませんが。

情報収集をして、自分が今どんな状況に置かれているか、また自分の入社した会社はどんな会社なのか、対外的にはどのように見られているのかをわかるようになるまでは、辞めないことをおすすめします。辞めるのはその気になればすぐ辞められますから。

「三日三年三か月」と先輩に教わったことがあります。三日目、三か月目、三年目に会社って辞めたくなるものだそうです。

とりあえず三か月過ぎれば三年は大丈夫かもしれませんよ。