私が新卒で入社したのは大手飲料会社です。ハードな就職活動のすえ第一希望の企業に見事採用され、技術者として大活躍できると信じウキウキしながら入社しました。

配属されたのは千葉県にある工場で神奈川県に住んでいた私は親元を離れ一人暮らしをすることになりました。

2週間の新入社員研修が終わってから千葉県へと引越し、本格的に仕事が始まりました。工場では機械の制御を行う部署に配置され毎日いろいろなことを教わりました。

仕事はとても興味深く職場の人も協力的で、社会経験のない私のフォローをしてくれました。仕事が面白くなってくる一方で飲み会のお誘いも増えていきました。工場という環境なので男性が多く、女の私はすべての職場の飲み会に呼ばれました。

多いときには1週間に4回の飲み会があり朝まで飲み明かすことも珍しくありませんでした。仕事は3交代制だったので飲んだ次の日に早朝出勤という日もあり睡眠不足でふらふらしながら働きました。

ビタミン剤が手放せなくなり肌荒れもひどくなってしまいました。当時はせっかく誘ってもらった飲み会を断るという考えがなく、どんどん無理が重なりました。

夜勤中に注意不足のため蒸気が噴出している場所で転倒してしまい背中に火傷をしました。このままでは大事故を起こしてしまうのではないかと思い、仕事を辞めることを考え始めました。

辞めたいと思うようになってからは仕事に没頭できなくなりました。まだ一人前ではなかったので職場の人がいろいろと教えてくれるのですが、親切にされればされるほど申し訳ないと感じました。

一人でもんもんと悩んでいると私の態度の異変に気づいた主任が昼食に誘ってくれました。主任は30代前半で話しやすいフランクな態度が好かれていました。主任は単刀直入に「きつくなったか?」と聞いてきました。

まだ誰にも弱音は吐いていなかったので思わず泣いてしまいました。男性の多い場所で働くのは大変であることや怪我に対する恐怖などいろいろなことを話しました。

解決策として飲み会は主任がブロックしてくれることになりました。誰からも好かれるキャラの主任なので冗談を交えながら嫌な印象を与えることなく飲み会を断ってくれました。その結果睡眠時間もしっかりと確保できるようになり、仕事に集中して取り組めるようになりました。

また火傷をしてからトラウマになってしまった夜勤は職場の人たちが交代してくれました。自信がついたら夜勤に戻っておいでと言われ、絶対に立ち直ろうと思いました。

私の場合は悩みが本当に深刻になる前に上司に発見してもらい相談に乗ってもらえたのでラッキーでした。普通の職場では上司に気にかけてもらうことや同僚に勤務時間の変更の協力などをしてもらうことは難しいと思います。

私は職場のみんなのおかげで仕事を辞めずその後5年間がんばることができました。半年後には夜勤にも戻り、新ラインの開発などワクワクするような仕事にも参加させてもらいました。

仕事の悩みがあるときに職場内に本音で話せる人がいるかいないかは重要だと思います。一人でも見方になったりアドバイスしてくれる人がいればがんばれることもあります。

辞めたいと思ったときには職場の人を見回して親身になって話を聞いてくれそうな人を探しましょう。もし職場に話しやすい人がいなければ同期でもいいので連絡を取りましょう。

悩みを一人で抱えずに誰かに話せば解決策は見えなくても気分は軽くなります。また、新入社員のうちは飲み会を断ることは難しいと思います。飲み会で顔を売ることもできるので参加するのがベターですが疲れているときは勇気を出して断りましょう。

そのときに「また誘って下さい」などとフォローすれば嫌な雰囲気にならないはずです。習い事や実家に行くなど当たり障りのない理由を準備しておくのもおすすめです。