新卒で初めて社員として働き始めたのはホテルの受付でした。

きちんとした会社で、新入社員説明会も東京であり、全国から新入社員が集まり、上層部の人たちと一緒にらンチをしたり、どんな一年になるのか楽しみでした。

が、配属されたのが、家族から離れた遠い場所で、新卒入社早々、一人暮らしでした。当時は、憧れていた一人暮らしにワクワクしていました。それに、新卒新入社員への会社からの期待に応えようと必死でした。

最初の1か月目はあっという間でした。慣れない環境だし、一人暮らしで全部一人でこなさないといけないしで、気付けばいつの間にか2か月目が経ち、体調を崩し始めました。もともとストレスに気付かないタイプで、心よりも身体が反応する体質なのです。

入社半年目のある日、職場のトイレで過呼吸になり病院に運ばれました。それまで過呼吸になったことはなく、人生初のことですごくパニックでした。過呼吸はパニック障害にとても似ていて、一度発作を起こすと、くせになりやすく、私の場合もその後何度も繰り返しました。

精神的にストレスに気付かない分、カラダがサインを送っていたんだと思います。発作が出た後は、早く仕事に戻らねば、という更なるストレスから悪循環で発作を繰り返し、1か月まるまる仕事を休ませてもらうことになりました。当時は、申し訳ない気持ちとストレスで本当に辞めたかったです。

まるまる休んでいる1か月の間、上司に呼ばれ、何度か面談をしました。上司のアイデアで精神科に行ってみました。深刻な気分で行くというよりは、興味本位で行ってみたら?という軽い提案でした。

行ってみたこところ、やはり精神的にストレスに気付かない分、過呼吸として身体に出たようです。過呼吸はうまく付き合っていく必要があると言われ、ストレスを軽減する努力をするようアドバイスされました。

再度上司と面談し、結果を報告すると、必要なだけ休むようにスケジュールの調整をしてくれました。同僚たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、たくさんの同僚が心配して、仕事の前後に顔を見にきてくれたり、メッセージを送ってくれたりして、いつでも仕事に戻りやすい環境を作ってくれました。

家族や同僚たち、上司たちの支えもあり、発作も落ち着き無事に仕事に戻ることができました。

私の場合は、本当に人徳に恵まれていて、支えてくれる人たちがたくさんいたので、あんなに(過呼吸を起こすほど)キツかった仕事でも、周りの支えのおかげで、結局6年間勤め続けました。

ホテルを離れて数年が経ちますが、今でも連絡を取り合えるメンバーばかりです。

もし、新入社員として入社して半年頃、どうしても辞めたくて仕方ない時は、一人で抱え込まずにいろんな人に相談して、支えてもらうことをお勧めします。

私の場合は、配属先&一人暮らしで相談できる人も近くにはおらず、多忙な毎日から家族と電話で話す機会もなかなかなかったです。同期がいたら、共感しやすくお互いに支え合えるので、こまめに連絡を取ることをお勧めします。

また、話をしやすい上司がいたら、いろいろ相談してみましょう。忙しそうなら「少しお時間いただけますか?」と自分から機会を作るのがポイントです。

それから、1か月頂いたお休みの間に、ストレスを軽減する目的にヨガを始めました。

発作の回数は減少し、毎日練習することで、発作も出なくなり、ここ数年では1度出たかどうかぐらいです。現在は別のホテルではありますが、正社員として働く傍ら、ヨガの講師として週に3回クラスを持っています。

新入社員として働き始めて3か月~半年の頃に辞めずに働き続けて本当に良かったなと今でも振り返って思います。