仕事を辞めることを決めてたからには、何よりも先にあなたの上司に退職する意図を伝えなければいけません。
でもどうやって伝えれば?とお悩みの方も多いはず。
私も10年務めた会社を辞める際に、どういった形で会社や同僚に伝えれば良いか悩み、転職経験のある友人に聞いたり、インターネットで調べた上で実際に上司に伝えました。
その時の経験が少しでもお役に立てばと思い、退職の切り出し方で悩んでいるあなたにアドバイスさせて下さい。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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転職=市場価値です。辞めて転職できるかを決めるのはあくまでも市場ですから、自分の市場価値を知ることは極めて重要ですよ。
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①ストレートに、直属の上司と話をする
上司にとっても、あなたが退職するという事は大きなショックになります。
「職場の何かがよくなかったのか?」「自分が退職の原因になっていないだろうか?」「いつまで職場にいてくれるのか?後任はどうしたら良いか?」といった事を考え、あなたに聞きたい事もたくさん出てくるはずです。
メールですと事務的な印象が強く、また直接会える上司に対して大事な事を敢えてメールのような間接的な手段で伝えるのは失礼にあたり、相手の印象も悪くなります。
上司はあなたがスムーズに退職するために、さらに上の立場の方や人事部との折衝をしてもらう立場にいますので、些細な事で上司の心象を悪化させてしまっては損です。
直接会って話をすることで、上司としても「ちゃんと説明を受けた」と納得できる面もありますので、基本的には直接話して伝える事をおすすめします。
上司が忙しくて話せない、退職の原因が上司との人間関係にあるので話しにくい、といった場合は、別の手段も組み合わせて考えたいところです。
②メールで伝える
①のように直接伝えるのが難しい場合、または直接話すためのきっかけとしてメールで伝える場合、あなたの意図が正確に伝わるように気をつけてください。
メールで伝える上でおさえるべきポイントは以下の3つです。
- 退職・転職の理由と職場環境が変われば退職を考え直す可能性があるか
- 転職先の概要
- いつまで今の会社に勤務できるか
1.については、あなたの退職の決意が固いのであれば、給与や待遇の改善を提示され慰留されるのを防ぐためにもはっきり書きましょう。
2.については、会社名を伝える義務はありませんが、競合他社への転職は会社としても非常に警戒されますので、あなたの今の業種とは違う「xx関係の仕事」とするのが無難です。
3.については、退職の事務手続き上で必要ですが、それ以上にあなたが抜けた後の人員計画を立てる上でも必要です。
今月なのか、3ヶ月先なのか、半年先なのかで人員配置も変わってきます。
メールを面談の事前連絡として使う場合はとても効果的だと思います。
上司としても、突然「退職します」と言われるより、メールであなたの考えを事前に連絡してもらった上で、さらにどんな話をしようか考える余裕ができます。
なお、あなたからメールで報告を受けた上司は、さらに上の上司や関係者にあなたの退職を伝える義務があり、その際にあなたが書いたメールはそのまま転送されると思ってください。
上司としても、自分の勝手な偏見や情報の改ざんなどがなく、あなたの意図を正しく伝えるためにあえてそのまま転送しますので、転送されると困るような内容、例えば「職場のxxさんに嫌がらせをされて耐えられない」といった事は「人間関係の事情」といった形にして、具体的な事は形に残らない上司との口頭で話す事をおすすめします。
③電話で伝える
電話で退職の意志を伝えるのは、本来であればあまりお勧めしません。
電話は相手が忙しいかどうかを無視して連絡を取れてしまう手段ですので、上司があなたの話を冷静に聞いてくれる状況であるか、また上司自身の仕事が忙しい時ではないかに配慮できません。
それでも、上司と会えないような事情であれば仕方なく電話で伝える事もできます。
ポイントは、まず上司が話しを聞ける状態にあるかを確認することです。
社会人としては当然のマナーかもしれませんが、相手が打ち合わせや商談をしていたり、締め切りが近い重要な仕事に追われている時に退職に関する電話をするのは好ましくありません。
また、上司が職場にいて周りに他のスタッフもいるような状況では、電話の内容で退職関係の話だと周囲にわかってしまうので、上司もちゃんと話ができません。
どうしても電話で伝える場合は、「今後の事について相談したいことがあるので、日を改めて電話でお話できませんか?」と伝え、上司が落ち着いて電話で話せる時間・環境を準備できるように配慮しましょう。
④書面で伝える
これは実際にはメールで伝えるよりもハードルが高くなりますが、「退職願い」として伝える手段もあります。
退職願いの書き方については、インターネット上で参考になる記事が多くありますので、そちらを参照してください。
実際には、退職の理由を「一身上の都合により」といった形で記します。
ただし、退職願いにはあなたの思いを詳しく書くことはできず、また受け取る側としても一方的に退職をつきつけられるという印象を受けます。
①のように上司と直接話した上で、会社の文化として「人事部に話を通す上で本人からの退職願いがあるとスムーズ」といった指示があれば作成してください。
①のように上司と話す時に、あなたの退職の意思が固い事を伝える目的で、退職願いを書いて用意しておく、という手段はあります。
この場合、あくまで上司に「本気で退職しますよ」とわかってもらうためのものですので、間違っても書面を他の人から見える場所に置きっぱなしにしたり、上司を通さず勝手に提出することが無いように気をつけましょう。
⑤先輩や役職が上の人に入ってもらって、間接的に伝える
あなたと上司の仲が険悪であったり、上司が話しづらい雰囲気の人である場合は、やむを得ず他の人に間に入ってもらうという手もあります。
職場の信頼できる先輩ですとか、上司よりも少し役職が上の人に相談できるようであれば、周りの人に間に入ってもらうという手もあります。
あなたが上司より上の役職の人と話しやすい関係であれば、面談の場でその上役の人にも入ってもらう事で、上司が感情的になったり、あなたの退職を不当に妨げるような手段に出ることを防ぐ効果もあります。
ただし、周りの人に手伝ってもらうためには、その人をちゃんと納得させて見方になってもらう必要がありますので、退職の理由やその後の対応を自分で伝えられるように準備しておく必要があります。
また、上役の人ほど行動が早く、あなたが相談を持ちかけることによって「わかった、じゃあ今からあなたの上司のxxさんと話をしよう」と急に面談に進展してしまう事も考えられますので、上司と直接話す心の準備をした上で相談してください。
なお、職場の先輩であっても、役職の無い方ですと上司と話をする時にあなたのサポートを十分にできない可能性があります。
あなたの先輩も、上司からみたらあなたと同じ部下ですから。
それでもやむを得ない場合、例えば上司である課長に退職の意図を伝えるために、少し下の係長に手伝ってもらうという手もあります。
いずれにしても、上司1対1で直接面談するのが難しい場合の手段ですので、スムーズに進めるためにも職場の先輩よりは上司の少し上役の方に手伝ってもらうのが得策です。
最後に
いかがでしたか?
私の体験に基づくアドバイスですのでご参考になるかわかりませんが、報告を受ける上司の立場に立ってみて、基本的には直接上司と話す、それをスムーズにするために他の手段も併用するのが良いと思います。