警察官になって色々取り締まりをしてみたいと一時期思ったことがあり、高校卒業後に北海道警察の採用試験を受けました。 何とか試験に合格することができ、札幌市南区真駒内にある警察学校に入学し、訓練を終えて交番勤務がスタートしま・・・
警察官を辞めたい
警察官、極めて人気職業です。他の公務員よりも安定高収入、社会的ステータスが高い、事務系公務員よりも入りやすい等々、実は私、地方の高校を卒業後、地元の警察官として拝命し30年勤続後50歳で離職しました。
離職の理由は①ストレス、②対人関係、③閉塞感といったところでしょうか。
実情として警察官の途中退職は考えられる以上に多く、私の同期の30パーセントは途中退職しています。では、なぜそうなるのか。
いまから、警察内部の事情について書いていきますが、決して告発するつもりもありませんし、警察組織に恨みがある訳でもありません。あくまでも私の知る限りの事実のみを答えていきたいと思います。
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まず、一般に警察官の実績主義について言われていますが、これは事実です。
よく交通切符を切られて「これで点数があがったね」と違反者に言われるのですが、きまって警察官は「そんなことありませんよ、交通事故を減らすために必要なんですよ」と答えると思います。でも、毎日のノルマは存在します。
もっとも警察署の規模等により、その数は一定ではありませんし、ノルマ達成しなくても、幹部にもよりますが、そこまで攻められることはありません。
ただし、1か月間とかの長い間に低成績がつづいてくると、ボーナス査定にまず響いてきます。公務員にボーナス査定?と思われるかもしれませんが、これは実際にあります。ボーナス時に辞令のように「成績優秀につき勤勉手当40パーセント増します」と紙が渡されて、マイナス査定者と倍ほどの差がつくこともあります。
次に警察官にとって一番怖い転勤にかかってきます。警察官は原則、勤務地居住が義務付けられることが多く、たとえ隣町に自宅があっても単身赴任を強いられるケースがよくあります。
また、自宅に帰るにしてもいちいち所属長の承認が必要であり、その度に本署へ出向いて承認簿への記載をしなければなりません。また、なかには嫌味を言う上司もあり、なかなか気分よく帰省できないようになっています。
私も県内に2年間の単身赴任を経験しましたが、2年間で帰省したのは3回だけでした。
また、仕事においても実績以外のストレスが多く、事案対応時等に接する一般市民との会話は、絶対に突っ込まれるようなことは言ってはならず、よって、何も言わない警察官が増えて、結果、不愛想、感じが悪い等々の苦情につながるのです。
しかし、何よりも苦痛に感じるのが部内の人間関係です。先に述べた通り実績で差がつく他に上級幹部による人事考査(査定)があり、やはり上司の受けがよい人間は何かと得をするようになっています。
また、実績競争で鎬を削る分にはそれ程のわだかまりはありませんが、いわゆるゴマすりの世界でボーナス査定があがるのは、やはり釈然としませんね。
このようなことが積み重なり、やがて大きなストレスとなってくるのです。私はこれらのストレスに敗れてしまい、退職という選択をしてしまいました。
たしかに退職することにより、いままで味わえなかった多くの自由を手に入れることができました。例えばこのようにネットを使うことや、SNSなんかも自由に使えます。旅行だって自由にいけます。警察官なら誰もが憧れる自由です。
でも、この自由はものの半年もあれば、当たり前になってしまい、警察官であった時代を思い出すばかりになってしまいます。
どんな世界でもそうでしょうが、仕事とは自由の切り売りであり、自由を制限されることにより報酬を得ているのです。警察官はたしかに一般人に比べて制限の多い職種です。
しかし、それ故に社会的ステータスや安定した収入が得られているのです。楽ではないし、人が思うほど綺麗な仕事でもありません。
私も若い警察官を教育する仕事をしていましたが、憧れ、志を持って入った警察社会が、こんなにも厳しいものだとは思わず、失望して退職していく姿をたくさん見てきました。
現代社会においては、このような柵のない会社はないと思いますが、特に現実とイメージが大きく違う職業として警察官はあげられます。
でも、頑張りましょう。なぜなら警察官は社会に絶対に必要な存在なのです。警察内部がいくら厳しくても社会において非常時に最後に頼られるのは警察官なのです。
交通取り締まりを受けようが、職務質問に会おうが危機が訪れた時に頼られるのは警察官なのです。
日本の治安は世界一といわれますが、これを築いたのは誰ですか?この一翼を担うのはあなたではないのですか?いろいろなしがらみや大きなストレスはあります。
たぶんあなたも先に述べたいくつかの事柄に該当するのではないかと思いますが、早期退職OBとして言います。警察官は最高の職業です。
人生の多様性を求めるのであればともかく、実績競争や上司のご機嫌伺なんて些細なことです。拝命時に持っていた志を今一度思い出し、満足のいく人生を送ってください。
それがあなたのためてあり、国民のためになるのです。
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